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東京芸術劇場ワークショップ

英国フランティック・アッセンブリーによる 社会の課題に向き合う演劇ワークショップ ―実践に向けたファシリテーター・トレーニング―

英国フランティック・アッセンブリーによる 社会の課題に向き合う演劇ワークショップ

2016年に開催し好評だった、オールドヴィック劇場「社会の課題に向き合うワークショップ」の講師(現フランティック・アッセンブリーエデュケーション部門ディレクター)を再び招き、英国のエデュケーション・プログラムについて実践・レクチャーを交えて紹介します。子どもや若者、支援教育を必要とする人たちを対象としたワークショップに焦点をあて、ファシリテーションに必要な知識やスキルを身につけながら、社会包摂のための演劇ワークショップのあり方について考えていきます。

日程
2018年2月11日 (日・祝) ~2月18日 (日) ※14日(水)はお休み
会場
シンフォニースペース
内容・スケジュール

☆=どなたでも ★=演劇やワークショップの経験者向け

2月11日(日・祝)

【レクチャー1】10:30~13:00 ☆
「英国の劇場のエデュケーション・プログラム紹介」

ヤング・ヴィック劇場、オールド・ヴィック劇場、フランティック・アッセンブリーの事例を取り上げます。

【ワークショップ1】15:00~18:00 ☆
「英国のワークショップ・ファシリテーションの紹介」

ワークショップで用いるゲームやエクササイズ・アプローチについて、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

2月12日(月・休)

【ワークショップ2】13:30~18:00 ★
「ディバイジング~子ども、若者、コミュニティ・グループとともに~」

*ディバイジング:既存の戯曲を用いず、参加者が主体となってアイデアを出し合い、組み合わせることにより演劇作品を作り上げる手法。

2月13日(火)

【ワークショップ3】13:30~16:30 ★
「ストーリー・ライティング~子ども、若者、コミュニティ・グループとともに~」

参加者がアイデアを出し合いながら、演劇作品を書き上げていきます。

【レクチャー2】18:30~21:00 ☆
「英国の劇場における障害をもった人たちとの取り組みについて」

グレイアイ・シアター・カンパニー、バンブーズル・シアター・カンパニーの事例を取り上げます。

2月15日(木)

【ワークショップ4】13:30~16:30 ★
「ディバイジング~特別支援教育を必要とする子ども・若者とともに~」

ヤング・ヴィック劇場やサザーク・プレイハウスの事例を取り上げながら、ディバイジングで創作します。

【ワークショップ5】 18:30~21:00 ★
「観客体験型&イマーシブ(没入型)シアター~特別支援教育を必要とする子ども・若者に向けて~」

観客(客席)と演者(舞台)の境目をなくした演劇手法について学びます。

2月16日(金)

【ワークショップ6】 13:30~18:00 ★
「シェイクスピアを作ってみよう~子どもや言語の異なる人たちのための古典戯曲の使い方~」

子どもや言語の異なるひとたちとともに行う、シェイクスピアやよく知られた古典戯曲の作品作りについて学びます。

2月17日(土)

【ワークショップ7】 13:30~18:00 ★
「創作のプロセスをファシリテートする」

作品を作ることよりも、参加者の学びや経験、自己表現に着目するプロジェクトについて学びます。

2月18日(日)

【ワークショップ8】 10:30~13:30 ★
「大人数の参加者をファシリテート・演出するために」

最大200人までの参加者やキャストで作るワークショップや、創作する方法を学びます。

※当初の予定から開催時間が変更となりました(2018/2/1)

【レクチャー3】 16:00~18:00 ☆
「子ども、若者、コミュニティグループのためのクロスアートフォーム」

様々なジャンルのアーティストのコラボレーションが生み出す芸術的、教育的試みを紹介します。

参加条件

実演家、演劇経験者、演劇の活用に関心のある方

*レクチャーおよびワークショップ1は、どなたでもご参加いただけます。

講師
シャロン・カノリック Sharon Kanolik / スチュワート・メルトン Stewart Melton
プロフィール
シャロン・カノリック Sharon Kanolik
シャロン・カノリック

英国の芸術団体フランティック・アッセンブリーのラーニング&パーティシペイション部門の代表。オールド・ヴィック劇場のエデュケーション&コミュニティ部門元代表、脚本家。
市民参加型のアート・プロジェクトを10年以上に渡ってプロデュースしており、その活動をオールド・ヴィック劇場やヤング・ヴィック劇場を中心に、バービカン劇場やトライシクル劇場など、ロンドンの主だった公共劇場で展開している。特に、メンタル面で問題を抱える青少年や難民など、マージナルな位置に身を置く人々に向けたアート活動に力を注いでいる。

スチュワート・メルトン Stewart Melton
スチュワート・メルトン

カンパニー・オブ・エンジェルズのアソシエイト・アーティスト。元サザーク・プレイハウスのユース&コミュニティ部門ディレクター、劇作家、演出家、ドラマトゥルク。
ヤング・ヴィック劇場やサザーク・プレイハウス、ユニコーン・シアターなどで長年にわたってエデュケーション部門を担当しており、青少年やその家族とともに創作ワークショップや劇作、ストーリーテリング・ワークショップなどを実施している。その活動においては、小中学校の普通クラスだけでなく、失読症や学習障害のある子どもたちをスタッフとして迎え、特別支援教室の生徒との創作も積極的に展開している。

主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

助成:文化庁ロゴマーク平成29年度 文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業