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第2回 芸劇+まちがく 東京芸術劇場+都市文化公開フォーラム

第2回 芸劇+まちがく

東京芸術劇場では、文化を軸にした地域の在り方や街づくりについて考えるフォーラム「芸劇+まちがく」を2018年1月より開催しています。モデレーターは、アートがもつポテンシャルを活用した街づくりのパイオニアである北川フラム氏。各回、アート、文学、演劇、音楽、建築等のテーマについて、参加者の皆様とご一緒に、これからの文化と街づくりの関係について考えていきます。

20世紀は都市の時代だった。しかし、そこには刺激と興奮・大量の消費はあるが、五感・身体に還ってくる活動と感動がない。助け合う・支え合うコミュニティがない。私たちは排他的ですらある。東京は異常な都市になりつつあるのではないか。この時、そのなかの巨大なターミナルである池袋は、まだ多様な人々、襞のある街路、特色ある店舗、また周囲にある大学等、歴史的施設をもつ都市の砦でもあるように思える。街を方法的、定量的に捉えるのではなく、街づくりのベースになるフォーラムの必要がここに生じてくる。地域住民、東京都民だけではなく、ここを通過する人々、職場とする人たちによる、ジャンル・世代・地域を超えた場をつくっていく。(北川フラム)

日程
第2回公開フォーラム「文化によって創り出される都市の新たなアプローチ」
―都市の記憶と風景から―
対談:北川フラム×森まゆみ
2018年3月9日(金) 19時00分~21時00分(18時30分 開場・受付)
会場
アル・テアトロ(東京芸術劇場 2F)
内容

森まゆみ氏をゲストにお迎えし、かけがえのない都市の記憶と風景をテーマに都市の再生・活用など、北川フラム氏と語り合います。その後、参加者とのディスカッションをおこないます。

コーディネーター:上門周二(かみかど・しゅうじ)アネスト地域計画 代表

講師
北川フラム、森まゆみ
プロフィール
北川フラム(きたがわ・ふらむ)
北川フラム

1946年新潟県高田市(現・上越市)生まれ。東京芸術大学卒業。アートフロントギャラリー主宰。クラブヒルサイド・ディレクター。主なプロデュースとして「アントニオ・ガウディ展」、「子どものための版画展」、「アパルトヘイト否! 国際美術展」など。「基地のまち」を「アートのまち」に変えたファーレ立川パブリックアートをディレクションする。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」「北アルプス国際芸術祭」「奥能登国際芸術祭」の総合ディレクターを務める。

森まゆみ(もり・まゆみ)
森まゆみ

1954年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学新聞研究所修了。1984年、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」創刊、2009年まで編集人を務める。東京駅丸の内駅舎保存や不忍池の保全活動などにも携わる。2013年より「神宮外苑と国立競技場を未来へてわたす会」共同代表。1998年に『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、2003年『「即興詩人」のイタリア』でJTB 紀行文学賞、2014年に『「青鞜」の冒険 女が集まって雑誌をつくるということ』で紫式部文学賞を受賞。著書に『「谷根千」の冒険』、『彰義隊遺聞』、『女三人のシベリア鉄道』、『森のなかのスタジアム―新国立競技場暴走を考える』、『子規の音』など多数。2017年には『暗い時代の人々』が読者の選ぶ「紀伊国屋じんぶん大賞」の18位になった。

主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) / 豊島区

助成:文化庁ロゴマーク平成29年度 文化庁 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業
(池袋/としま/東京アーツプロジェクト事業)