フェスティバル/トーキョー12

言葉

言葉

社会や人間のありよう、その矛盾に向き合う実験的な作品制作を続ける演出家、村川拓也。昨年のF/T公募プログラムでは、介助者と被介助者の関係を俳優と観客の身体を用いて再現、分析した『ツァイトゲーバー』を上演、好評を博した彼が、主催演目に初登場を果たす。
 今作のテーマは「対話」。東日本大震災に関するドキュメンタリー映画の制作を通じ、言語に対する欠落感、限界を実感した村川は、現在を言葉がリセットされた更地と見立て、その上で新たな表現の地平を探り出そうとする。舞台は被災地を旅した俳優たちと、その言葉を訳す手話者、要約筆記者の対話で構成される。それぞれに異なる表現手段、話法を持った人々の、ぎこちないやりとり、その繋がりやすれ違いを追いながら、私たちは改めて、言語の持つ意味や可能性を知ることになるだろう。生まれたての赤ん坊のように、もう一度言語を獲得し、対話を始める。「現在を語る言葉」は、その先にある。

日程
2012年11月08日 (木) ~11日 (日)
ステージ数
会場
シアターイースト
作・演出

演出 村川拓也

出演

工藤修三 前田愛美 手話者 要約筆記者

プロフィール

村川拓也 Takuya Murakawa(演出家・映像作家)

村川拓也

1982年生まれ。2005年、京都造形芸術大学卒業。09年まで、地点に演出助手として所属。独立後は演出家として活動を開始し、ドキュメンタリー やフィールドワークの手法を用いた作品を様々な分野で発表している。12年、芸創CONNECT vol.5において演劇作品『無人島』(後に『対話』に改題)を発表。主な作品に『移動演劇 宮本常一への旅 地球4周分の歌』(引用文献:宮本常一/10)、『ツァイトゲーバー』(F/T11 公募プログラム、芸創 CONNECT vol.5 優秀賞受賞/12)、ドキュメンタリー映画『沖へ』(12)など。



写真

関連企画

主催:フェスティバル/トーキョー

共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)



*本公演は東京文化発信プロジェクト事業です

東京文化発信プロジェクト

【東京文化発信プロジェクトとは】東京文化発信プロジェクトは、「世界的な文化創造都市・東京」の実現に向けて、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体やアートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。都内各地での文化創造拠点の形成や子供・青少年への創造体験の機会の提供により、多くの人々が新たな文化の創造に主体的に関わる環境を整えるとともに、国際フェスティバルの開催等を通じて、新たな東京文化を創造し、世界に向けて発信していきます。