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フェスティバル/トーキョー13

F/T13イェリネク連続上演『光のない。(プロローグ?)』(小沢 剛)
演出・美術:小沢 剛

F/T13イェリネク連続上演『光のない。(プロローグ?)』(小沢 剛)

『帰って来たDr.N』
©The Japan Foundation/ Photo: Keizo Kioku

3.11後の世界に向き合う問題作として、F/T12でも上演され、大きな反響を呼んだ、エルフリーデ・イェリネクの『光のない。』シリーズ。その最新作『光のない。(プロローグ?)』の演出に、現代美術家の小沢剛が挑む。
観客は、絵画、インスタレーション、映像など、イェリネクのテキストをモチーフに構成された「展覧会」を体験する。多様な手法、イメージを通じて現れるイェリネクの言葉は、日常に埋もれ、やり過ごしてきた現実、人々の声、記憶との対峙を促す。それは、非日常・非現実の世界にありながらこの世を振り返る「劇場」ならではの時間となるはずだ。

日程
2013年11月21日 (木) ~2013年11月24日 (日)
ステージ数
11ステージ
会場
シアターイースト
エルフリーデ・イェリネク
演出・美術
小沢 剛
プロフィール
小沢 剛 美術家
小沢 剛

1965年東京生まれ。東京芸術大学在学中から風景の中に自作の地蔵を建立し、写真に収める《地蔵建立》を、93年から牛乳箱を用いた超小型移動式ギャラリー《なすび画廊》や《相談芸術》を開始。99年には日本美術史の名作を醤油でリメイクした《醤油画資料館》を、2001年より女性が野菜で出来た武器を持つポートレート写真シリーズ《ベジタブル・ウェポン》を制作している。04年に「同時に答えろYesとNo!」(森美術館)、09年に「透明ランナーは走りつづける」(広島市現代美術館)を開催。

エルフリーデ・イェリネク 詩人、小説家、劇作家
エルフリーデ・イェリネク

© Hilde Zemann

オーストリア出身の詩人、小説家、劇作家。1946年オーストリア生まれ。ウィーンで育ち、ウィーン大学で演劇学と美術史を学ぶ。主な作品に、ベストセラーとなった小説『したい気分』、『欲望』、戯曲『ブルク劇場』、『トーテンアウベルク』、『雲。家。』、『杖、竿、棒』などがあり、ビュヒナー賞はじめ数々の演劇賞を受賞。ドイツ語圏の最も重要な戯曲賞「ミュールハイム戯曲賞」を4回(02, 04, 09, 11年)受賞している。
 83年の小説『ピアニスト』は01年に映画化され、その年のカンヌ映画祭で三冠受賞して話題を集めた。 04年、「豊かな音楽性を持つ多声的な表現で描いた小説や戯曲によって、社会の陳腐さや抑圧が生む不条理を暴いた」功績により、ノーベル文学賞を受賞。邦訳されている小説や戯曲も多く、近年ではフェスティバル/トーキョーにて09春『雲。家。』、12年にはイェリネク三作連続上演として『レヒニッツ(皆殺しの天使)』(演出:ヨッシ・ヴィーラ―)、『光のない。』(翻訳:林 立騎、演出:三浦 基(地点))、『光のないⅡ』(翻訳:林 立騎、構成・演出:高山 明)が上演され、大きな話題を集めた。

主催:フェスティバル/トーキョー


*本公演は東京文化発信プロジェクト事業です

東京文化発信プロジェクト

【東京文化発信プロジェクトとは】東京文化発信プロジェクトは、「世界的な文化創造都市・東京」の実現に向けて、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体やアートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。都内各地での文化創造拠点の形成や子供・青少年への創造体験の機会の提供により、多くの人々が新たな文化の創造に主体的に関わる環境を整えるとともに、国際フェスティバルの開催等を通じて、新たな東京文化を創造し、世界に向けて発信していきます。