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芸劇danceワークショップ発表会

東京ディグ/ライズ

東京ディグ/ライズ

北尾亘による、東京を掘り起こし(DIG)、“祭りを建て上げる”(RISE)ダンスワークショップの発表会!

ダンスカンパニーBaobab主宰の北尾亘を講師に迎え、新しいスタイルにチャレンジする芸劇danceワークショップの発表会。自分たちの暮らす場所、街や界隈、都市の歴史や物語を掘り起こし(DIG)、そこから“新しい祭りを建て上げる”(RISE)というコンセプトのもと、多彩なレクチャーゲストを迎えた約10日間のワークショップを経て生まれるのは、いったいどのような祭りになるのか!? 北尾亘の熱いリードで、ワークショップ参加者のみなさんも一緒に祭りを盛り上げます。


▼北尾亘メッセージ

―東京を掘り下げ、その地の上に新たな祭りを建て上げるー

高揚感に包まれステップを踏むその地の下には、どんな歴史が眠り、どんな想いが交錯していたのでしょうか?

土地に埋没する歴史や記憶に想いを馳せることは、踊る前提として大きな作用をもたらします。
また、東京に限らず、日本に現存する“祭りの舞踊”に触れることは、日本人が育んだ舞いのルーツに近づく大事な経験となり、その先で生み出されるダンスは、よりプリミティブなものに近づけるのではないでしょうか。

飽和状態・低迷期とも捉えられていながら、創世記のバブル的熱を知らない新たな世代のクリエーターが次の展開を狙う、日本のコンテンポラリーダンス。
「前衛的で芸術性に富んだ身体表現」というイメージを引き剥がし、
「誰もが触れることができ、多くの人々に喜びをもたらす共感のダンス」に変わろうとしている今。
そこで必要なのは、きっと“実感を伴う感覚”なのです。

全身で地面を踏みしめ跳ね上がるその前に、地に視座を向けて、過去も土地も現在までも神輿の如く担ぎ上げ、
大樹のような櫓(やぐら)の周りで新たな祝祭と舞踊を育み出す。

それが『東京ディグ/ライズ』。櫓の根っこは東京の歴史。

2019.6 北尾 亘


▼レクチャー講師 木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)応援コメント

北尾くんは敬意の人です。題材や物語、歴史などを実に丁寧に取り扱います。
モチーフに対し、時に大胆に斬り込む彼の作風も、敬意あってこそです。
トーキョーの過去・現在・未来を掘り下げる壮大な本企画。
視野狭窄に陥りがちな私たちを袈裟懸けにバッサリ……そんな爽快な作品を期待しますっ!

日程
2019年07月20日 (土) ・21日 (日)
ステージ数
2
会場
シアターイースト
講師・演出・振付
北尾亘(Baobab)
北尾亘

© bozzo

2009年ダンスカンパニー「Baobab」を立ち上げ、全作品の振付・構成・演出を担う。クラシックバレエからストリートダンスまで幅広い経験を経て、土着的な群舞スタイルを創造。さらに演劇的要素を持ち味に注目を集める。11回にわたる単独公演のほか、全国の劇場から野外まで多数のフェスティバルに参加。近年は舞台・CM・映画作品の振付、WSやレッスン講師など積極的に行う。日本各地をフィールドワークして作品を発表する「さんぴん」のメンバーとしても活動。尚美学園大学、桜美林大学非常勤講師。急な坂スタジオサポートアーティスト。横浜ダンスコレクション2018コンペティションI「ベストダンサー賞」ほか、多数受賞。

出演
青木彩乃 石川詩乃 伊藤ナツキ イトーヨーコ 大上久美子 大津歩未 
加藤朱莉 加藤知夏 椛島一 菊地もなみ 髙下七海 斎木穂乃香 
佐々木隼人 角井仁美 中田精 中田環 中田禮 生田目麗 
廣瀬拓哉 水口結 森田望友 ミツルヤスマサ 山森大輔 山田麻子 
北尾亘(Baobab) 米田沙織(Baobab) 中屋敷南 植田崇幸 岡田太郎(悪い芝居)

主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)