
ITI(国際演劇協会日本センター)×東京芸術劇場 共催
紛争地域から生まれた演劇シリーズ7 リーディング&トーク
演劇と世界――日本と世界の出会いをめぐって
- 日程
- 2015年12月16日 (水) ~12月20日 (日)
- 会場
- アトリエウエスト(一部別会場)
ユネスコ傘下のNGOである国際演劇協会(ITI=International Theatre Institute)では、演劇を通じて平和の構築を目指す取り組みとして、世界各地で「紛争地域の演劇」と題するプロジェクトが行われています。
日本センターでは、これに呼応するかたちで、『国際演劇年鑑』(Theatre Yearbook)の調査・研究事業の一環として2009年から「紛争地域から生まれた演劇」シリーズを実施しています。これまで7年にわたり、日本に知られていない優れた戯曲を発見・翻訳し、レクチャーやシンポジウム、リーディングという手法で、さまざまな国や地域の16作品を紹介してきました。
今回はナイジェリア、フィリピン、シリアより三作品をリーディング公演やトーク、シンポジウムによりご紹介します。
【リーディング】
◎『狂人と専門家 Madmen and Specialists』(ナイジェリア)
アフリカ初のノーベル文学賞劇作家の戯曲、本邦初訳初演。内戦時の投獄経験をもとにした不条理劇。
訳:粟飯原文子
演出:伊藤大(青年座)
音楽:和田啓
出演:横堀悦夫(青年座) 名取幸政(青年座) 松熊つる松(青年座)
水嶋カンナ(新宿梁山泊) 久松夕子(青年座) 山賀教弘(青年座)
カゴシマジロー(TRASHMASTERS) 荻野貴継(スタッフ・テン)
沖永正志(文化座) 青木和宣(文化座)
◎『イスマイルとイサベル Ismail at Isabel』(フィリピン)
ミンダナオ島で長年続く紛争を背景に、子どもたちが困難に立ち向かう姿を描いた音楽劇。
※今回の上演に合わせ、作家が来日します。
訳:珍田真弓
演出:立山ひろみ(ニグリノーダ)
演出助手:平田万里
出演:伊東沙保 HiRO(奄美シマ唄の会) 近藤隼 高橋牧(時々自動)
河内哲二郎 木村恵実香 岩澤侑生子 関根真理
◎『夕食の前に Qabl Al Aasha (Before Dinner)』(シリア)
闘争に幻滅した若い世代と親世代のギャップを母と息子の愛憎に満ちた対話劇で描く、1985年生まれの作家による作品。
訳:鵜戸聡
演出:シライケイタ(温泉ドラゴン)
出演:伊藤弘子(流山児★事務所) 蓉崇(タップチップス企画)
日程
2015年12月16日 (水) ~12月20日 (日)
会場
アトリエウエスト(一部別会場)
スケジュール
●12月16日(水)
◎19:00 リーディング『狂人と専門家』
終演後 シアタートーク① 「“紛争地域の演劇”を巡って」
アリ・マフディ・ヌーリー大使(ユネスコ平和芸術家/スーダン)
●12月17日(木)
◎19:00 リーディング『狂人と専門家』
終演後 シアタートーク② 「作品について」
粟飯原文子(アフリカ文学研究、法政大学教員)、伊藤大
●12月18日(金)<国際演劇協会日本センター+日本劇作家協会連携企画>
パネリスト:ロディ・ヴェラ、竹内一郎(劇作家・演出家)、
佐野晶子(アーツカウンシル東京 シニア・プログラムオフィサー)
会場:ギャラリー2 ※15:30終了予定
◎19:00 リーディング『イスマイルとイサベル』
終演後 シアタートーク④ 「フィリピンの演劇を巡って」
ロディ・ヴェラ、坂手洋二(劇作家、演出家、日本劇作家協会会長)
●12月19日(土)
10:00~15:00
アリ・マフディ・ヌーリー大使によるワークショップ
「アフリカのフォーラム・シアター」(定員15名、会場要問合せ)
◎13:00 リーディング『イスマイルとイサベル』
終演後 シアタートーク⑤ 「作品について」 ロディ・ヴェラ
16:00 レクチャー&ディスカッション
「“紛争地域の演劇”とアフリカのフォーラム・シアター」
講師:アリ・マフディ・ヌーリー大使(ユネスコ平和芸術家/スーダン)
会場:ギャラリー2 ※18:00終了予定
◎19:00 リーディング『夕食の前に』
終演後 シアタートーク⑥「シリアの演劇を巡って」
鵜戸聡(アラブ‐ベルベル文学・演劇研究、鹿児島大学准教授)
●12月20日(日)
◎13:00 リーディング『夕食の前に』
<国際演劇協会日本センター+国際演劇評論家協会(AICT)日本センター連携企画>
パネリスト:新野守広(国際演劇評論家協会(AICT)日本センター会長、立教大学教授)、關智子(演劇研究・批評、日本学術振興会特別研究員・早稲田大学)、鵜戸聡、伊藤大、立山ひろみ、シライケイタ
司会:七字英輔(演劇評論家)
※シアタートーク(③を除く)
司会進行/聞き手:林英樹(「紛争地域から生まれた演劇」総合プロデューサー)
作家プロフィール
- ウォレ・ショインカ Wole Soyinka
-
劇作家、詩人、小説家、エッセイスト
1986年、ノーベル文学賞受賞。これまで30をこえる作品が出版されており、国際的にさまざまな芸術活動や人権活動を行っている。ナイジェリアで生まれ、教育を受ける。英国リーズ大学で学んだのち、プレイ・リーダーとしてロンドンのロイヤル・コート・シアターに関わり、1960年、ナイジェリアに戻って2つの劇団「The 1960 Masks」と「オリシュン劇団 Orisun Theatre」を結成。『ライオンと宝石 The Lion and the Jewel』や 『ジェロ二部作 The JERO Plays』のような喜劇、A.ジャリの『ユビュ王』に基づく痛烈な風刺劇 『バアブ王 King Baabu』、難解かつ詩的な悲劇『死と王の先導者 Death and the King’s Horseman』等、さまざまなジャンルの戯曲を書く。
小説や自伝的作品も著しており『アケ 幼年時代 AKE: The Years of Childhood』は「幼年時代を描いた自伝の古典」と評されているほか、近作 You Must Set Forth at Dawn は2006年ノンフィクション部門の最高傑作と目されている。その他、2004年のBBCリース・レクチャーを書籍化したClimate of Fear、OF AFRICA (2013) など、エッセイも精力的に手がけている。最近の詩集にSAMARKAND and Other Markets I have Known
ナイジェリア、オバフェミ・アウォロウォ大学名誉教授(比較文学)、ブラック・マウンテン・インスティテュート、ネヴァダ大学、ハーバード大学フェロー。
- ロディ・ヴェラ Rody Vera
-
劇作家、俳優、演出家で映画脚本家。これまでにオリジナルと翻案と合わせて50作近くの戯曲を執筆し、カルロス・パランカ文学記念賞(Carlos Palanca Memorial Awards for Literature)をはじめとする各賞を受賞している。ライターズブロック (Writer’s Bloc) の代表を務めるほか、新しい舞台作品を紹介する演劇の祭典ヴァージン・ラブフェスト(Virgin Labfest) にも創立以来中心的に関わる。
- ヤーセル・アブー=シャクラ Yaser Abu Shaqra
-
作家。1985年ダマスカス生まれ。ダマスカス高等演劇研究所に学ぶ。ベイルートで製作された『夕食の前に』はバグダードにてリーディング形式で上演され、サンフランシスコの「リオリエント ReOrient」フェスティバルでも製作が進んでいる。アラビア語とデンマーク語で詩集が出版されている。
主催:文化庁・公益社団法人国際演劇協会日本センター
共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
文化庁委託事業「平成27年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
国際演劇年鑑2016(2016年3月発行予定)特集企画