
舞台技術セミナーvol.6 「空間を聴く・空間をイメージする」
- 日程
- 2016年05月24日 (火)10時30分~17時30分
- 会場
- プレイハウス
私たちは「音」を聴いているつもりで、実際は「空間の音」を聴いています。劇場空間はLとRのステレオの世界ではありません。今回のセミナーでは、舞台から客席までのひとつの空間に、音響のイメージを立体的に構築する「空間音響演出」について取り上げます。電気のない時代からの「空間音響演出」の変遷を振り返り、現在の音像定位・移動演出や、サラウンド効果を施した演出が導入された公演を、実例報告として紹介します。
これからの劇場音響演出の展望や劇場の音響システムに求められることを考察し、最新機材の体験も交えて、わかりやすく丁寧に解説いたします。
日程
2016年05月24日 (火)10時30分~17時30分
会場
プレイハウス
対象
音響技術者、文化施設職員、高校・大学・専門学校生、舞台音響に興味・関心のある方
定員
150名 ※先着順・要事前申込み
内容
■第一部 (10:30~12:30)
講演 「空間音響演出の歴史と多様なホールでの音響の実例」
1.江戸時代の芝居小屋から電気が登場し音響機器が無かった時代の工夫例、1950年代から70年代の空間音響演出の実例の紹介。
2.オペラ「フィガロの結婚」での空間音響デザイン実例の紹介と、上演した10都市のホールの特徴と仕込みを解説。
プレゼンター 石丸耕一(東京芸術劇場 管理課 舞台管理担当係長 音響担当)
■休憩 (12:30~13:30)
■第二部 (13:30~15:30)
実演・体験 「新国立劇場ミュージカル公演『パッション』での、『TiMax』
実用報告と実演」
プレゼンター 上田好生(新国立劇場 音響課長)
渡邉邦男(日本舞台音響家協会理事長)
飯塚昌弘(株式会社SCアライアンス)
■第三部 (15:45~17:00)
実演・体験 「音像移動効果機器の比較」
プレイハウスに配備されているサラウンド装置「System6000」と、ムービングスピーカー「K-Array KW8」の紹介と比較実演。
プレゼンター 東京芸術劇場 音響チーム
平塚弘一(ライブギア株式会社)
■質疑応答・機材見学 (17:00~17:30)
主催:アーツカウンシル東京/東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
共催:一般社団法人日本舞台音響家協会
協力:公共劇場舞台技術者連絡会
助成:平成28年度文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業