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芸劇リサイタル・シリーズ
「VS」 Vol.8 亀井聖矢 × イム・ユンチャン
- 日程
- 2024年2月1日(木)
- 会場
- コンサートホール
本シリーズは、異なる個性を持つピアニストが、「ピアノ・デュオ(2台のピアノ)演奏」によって、ライブでしか味わえない熱狂的な空間を創造するリサイタル。
亀井聖矢とイム・ユンチャンは、2022年6月、アメリカ・テキサス州で行われたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで出会った。亀井はセミファイナリストに、そしてイムは金メダリストになったわけだが、このときにお互いの演奏を聴いたことが、今回の共演につながった。
亀井がファイナルの会場で、イムの弾く鮮烈なラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を聴いた直後、感服した表情で「これだけの演奏をしてくれたら悔しさが少し薄らぐ」と話していたことが印象に残る。一方のイムもコンクール後、「亀井の演奏は、宝石を見つけたかのような発見だと思った」と教えてくれた。二人はコンテスタント同士というライバル関係をこえて、才能を認めあっていたということだ。音楽づくりの方向性が似ている部分、逆にお互いにないものに憧れる部分があるのだろう。レセプションで、いつか2台ピアノ公演をできたらいいねと話していた。
その共演が、こうして、東京芸術劇場のVSシリーズで実現することになったわけだ。クライバーンの5ヶ月後には、亀井はフランス・パリで行われたロン・ティボー国際音楽コンクールで優勝。人気と実力だけでなく、主要コンクール優勝者同士というキャリアの面の意味でも渡り合う「VS」となった。
両者とも鮮やかな技巧に加え、ドラマティックな音楽を組み立てるセンスも持ち合わせる。亀井の豊かで艶やかなサウンドとイムの鋭敏で輝かしいサウンドが重なる演奏には、期待しかない。その場のインスピレーションで弾くことの多いイムが、3歳年上の亀井にどんなことを仕掛けていくのかも見ものだ。
若い才能のコラボレーション、ぜひ会場で聴き届けよう。
音楽ライター 高坂はる香
【曲目変更のお知らせ】(2024年1月26日)
出演者の希望により、演奏曲目が下記のとおり一部変更となりました。
お客様には何卒ご理解いただきますよう、心よりお願い申し上げます。
〈当初予定のプログラム〉
ラフマニノフ/2台のピアノのための組曲第2番 Op.17
↓
〈変更後のプログラム〉
サン=サーンス/組曲『動物の謝肉祭』(2台ピアノ版)
日程
2024年2月1日(木)
開演(ロビー開場18:00)
会場
コンサートホール
曲目
一部曲目が変更となりました。
ショパン/モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」のアリア
「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 変ロ長調 Op.2 [ソロ:亀井]
ショパン/エチュード・セレクション [ソロ:ユンチャン]
3つの新しいエチュード より 第1番 ヘ短調
12のエチュード Op.25 より 第1番 変イ長調「エオリアンハープ」、
第5番 ホ短調、第6番 嬰ト短調
12のエチュード Op.10 より 第10番 変イ長調、第9番 ヘ短調
12のエチュード Op.25 より 第11番 イ短調「木枯らし」
ラヴェル/ラ・ヴァルス*
ミヨー/スカラムーシュOp.165b*
サン=サーンス/組曲『動物の謝肉祭』(2台ピアノ版)*
*2台ピアノ
出演
- 亀井聖矢(ピアノ)Kamei Masaya, Piano
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© Yuji Ueno
2001年生まれ。2022年、ロン=ティボー国際音楽コンクールにて第1位を受賞。併せて「聴衆賞」「評論家賞」の2つの特別賞を受賞。
日本音楽コンクール第1位、ピティナ特級グランプリ、マリア・カナルス国際ピアノコンクール第3位など、国内外での受賞を重ねている。N響、読響、東響、東京シティフィル、東京フィル、日本フィル、新日本フィルなど、国内の主要オーケストラと共演を果たす。これまでに、青木真由子、杉浦日出夫、上野久子、岡本美智子、長谷正一の各氏に師事。作曲を鈴木輝昭氏に師事。愛知県立明和高等学校音楽科を経て、飛び入学特待生として桐朋学園大学に入学し、2023年3月に同大学を首席で卒業。2023年には、文化庁長官表彰(国際芸術部門)、出光音楽賞、岐阜県芸術文化奨励賞、愛知県芸術文化選奨文化新人賞を受賞。2021~2022年度公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生。第51回公益財団法人江副記念リクルート財団奨学生。現在、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース在籍中。
公式ウェブサイト
- イム・ユンチャン(ピアノ)Yunchan Lim, Piano
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© Lisa-Marie Mazzucco
2022年第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて、史上最年少(18歳)でゴールド・メダルを受賞、併せて聴衆賞、最優秀新曲演奏賞を受賞。
韓国の始興(シフン)市生まれ。現在、韓国芸術総合学校に在籍。2018年、若いピアニストのためのクリーブランド国際ピアノコンクールで2位及びショパン特別賞を受賞。同年のクーパー国際コンクールでは最少年の参加者として注目を集め、3位と聴衆賞を獲得。2019年には最年少の15歳で韓国のユン・イサン国際コンクールで優勝及び二つの特別賞を受賞。
ヴァン・クライバーンコンクール優勝以降、世界中の指揮者とオーケストラから招待が殺到しており、2022年12月にはサントリーホール、2023年1月にはロンドンのウィグモアホールでデビュー・リサイタルを成し遂げ、同年2月にはミハイル・プレトニョフ指揮で東京フィルと共演した。
ウェブサイト
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
協賛:スタインウェイ・ジャパン株式会社
インフォメーション
芸劇リサイタル・シリーズ
「VS」(ヴァーサス):全公演ページ
当日券のご案内
2/1(木)10:00より下記方法にて当日券を先着順に販売いたします。
●東京芸術劇場ボックスオフィス(WEB・電話)
2/1(木)10:00~17:00
WEB・電話のお支払い方法はクレジットカードのみとなります。何卒ご了承ください。
残席があった場合は、18:00より東京芸術劇場コンサートホール(5F)当日券受付にて販売いたします。お並びただいてもお席のご用意が出来ない場合がございます。予めご了承ください。