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芸劇リサイタル・シリーズ
「VS」Vol.9 務川慧悟×ナターリア・ミルステイン
- 日程
- 2024年6月18日(火)
- 会場
- コンサートホール
2台ピアノを主軸としたリサイタル・シリーズ「VS」。
今をときめくピアニスト 務川慧悟の登場です。難関エリザベート王妃国際音楽コンクール 第3位受賞後も、作曲家の意図を立体的に構築していく繊細なアプローチとそれを実現する高い技術で、音楽ファンを釘付けにしています。務川が共演者として熱望したのは、ヨーロッパで頭角を現している俊英 ナターリア・ミルステイン。ミルステインは今回が初来日であり、務川との初共演となります。
ふたりが今回挑むのは大曲、ストラヴィンスキー/三大バレエ音楽『春の祭典』『火の鳥』『ペトルーシュカ』。オーケストラ曲として著名なこの巨大な作品たちが、2台ピアノで一挙に演奏される機会はめったにないでしょう。
2台のピアノが複雑に絡み合い、紡がれていく壮大な音楽に、胸が熱くなることは間違いありません。またとないこの“瞬間”にぜひお立会いください。
[務川慧悟からのメッセージ]
この”VSシリーズ”にてストラヴィンスキーの三大バレエを取り上げてもらえないか、とのお話を頂いた、ちょうどその頃に知り合ったロシア生まれで、フランス育ちのピアニスト、ナターリア・ミルステインさん。彼女のプロコフィエフのCDを紹介されて聴いた時、その大変生き生きとした感性に感銘を受け、まさにこの公演内容にぴったりの方ではないかと思い、僕のたっての希望で、日本へはるばる来ていただくようお願いする運びとなりました。
同じようにロシア生まれで、パリで活躍したストラヴィンスキーの音楽は、前衛的でありながらも古典的、さらには原始的とも言える要素を基盤に置いたもので、その複合的要素の融合からくる魅力には非常に奥深いものがあります。
今回演奏する3つのバレエはどれもパリで1910-1913年の間に初演されたもの。
初演の大成功でストラヴィンスキーを一夜にして時代の寵児へと押し上げた『火の鳥』、余りに前衛的な作風からセンセーショナルな論争を巻き起こした『春の祭典』等を通して、パリの謂わゆるBelle Époque(ベル・エポック)ー良き時代、を存分に味わっていただけたらと思います。
務川慧悟
日程
2024年6月18日(火)
開演(ロビー開場18:00)
会場
コンサートホール
曲目
オール・ストラヴィンスキー・プログラム
ストラヴィンスキー/組曲「火の鳥」[1919年版]
ストラヴィンスキー/「ペトルーシュカ」からの3楽章
ストラヴィンスキー/「春の祭典」
出演
務川慧悟、ナターリア・ミルステイン(ピアノ)
プロフィール
- 務川慧悟(ピアノ) Mukawa Keigo, Piano
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© Yuji Ueno
2021年世界三大コンクールの一つである、エリザベート王妃国際音楽コンクールにて第3位受賞。2019年にはフランスで最も権威のある、ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールにて第2位受賞。バロックから現代曲までレパートリーは幅広く、各時代、作曲家それぞれの様式美が追究された演奏、多彩な音色には定評がある。また現代ピアノのみならず、古楽器であるフォルテピアノでの奏法の研究にも取り組んでいる。東京藝術大学を経て、2014年パリ国立高等音楽院に審査員満場一致の首席で合格し渡仏。ピアノ科第3課程を修了、室内楽科第1課程修了。現在は国内外での演奏活動の傍ら、フォルテピアノ科に在籍し研鑽を積んでいる。最新アルバム:「ラヴェル:ピアノ作品全集」2022年11月30日にリリースし、好評を博している。
公式ウェブサイト
- ナターリア・ミルステイン(ピアノ) Nathalia Milstein, Piano
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© Marco Borggreve
音楽家の家に生まれ、4歳から父であるセルゲイ・ミルステインよりピアノの手ほどきを受ける。ジュネーヴ高等音楽院ではネルソン・ゲルナーに、またベルリンのバレンボイム・サイード・アカデミーではアンドラーシュ・シフに師事した。2015年にダブリン国際ピアノコンクールで第1位を獲得すると、ニューヨークのカーネギーホール(ザンケルホール)、ロンドンのウィグモアホールなど世界各地の著名な会場に登場。指揮者ではミッコ・フランク、マティアス・ピンチャーらと共演。2021年9月発売のセカンド・アルバム『Visions Fugitives』は、批評家が選ぶ2021年の最優秀録音としてChoc de Classicaを受賞した。数年前より姉でヴァイオリニストのマリア・ミルステインとデュオを組み、『La Sonate de Vinteuil』(2017)と『Ravel Voyageur』(2019)をフランスのレーベル、ミラーレから発表。世界の批評家から賞賛されている。
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
協賛:スタインウェイ・ジャパン株式会社
インフォメーション
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