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ITI(国際演劇協会日本センター)×東京芸術劇場 共催

紛争地域から生まれた演劇シリーズ11 日本初訳・初演(リーディング公演)

紛争地域から生まれた演劇シリーズ11

国連教育科学文化機関(ユネスコ)と連携して活動している国際演劇協会(International Theatre Institute=ITI)は「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」という前文ではじまるユネスコ憲章の趣旨に基づき、舞台芸術に関する情報交換と実践面での国際交流の促進を目的に、第二次世界大戦終結から3年後の1948年に創設されました。ITI創設から3年後の1951年、ITI日本センターが設立。以来60年以上にわたって、各国相互の理解を深めるため、さまざまな事業を行っています。
ITIのネットワーク内では、演劇を通じて平和の構築を目指す取り組みとして「Theatre in Conflict Zones(紛争地域の演劇)」と題するプロジェクトが行われています。日本センターでは『国際演劇年鑑』の調査・研究事業の一環として、2009年から「紛争地域から生まれた演劇」シリーズを始動。日本で知られていない優れた戯曲を、翻訳、リーディング上演、トーク、戯曲集の発行を通して紹介しております。今年はイギリス生まれのナイジェリア人作家、ダイアナ・ンナカ・アトゥオナの『リベリアン・ガール』をご紹介するとともに、関連企画として、立教大学でイスラエルの現代演劇を知るトークを行います。

日程
2019年12月12日 (木) ~15日 (日) ※12日は展示のみ
ステージ数
3
会場
アトリエウエスト
紹介作品

◆『リベリアン・ガール』(リーディング上演+トーク)

1992年、第一次リベリア内戦只中のリベリア。
14歳の少女マーサは反政府軍から身を護るため男装し、少年兵としての日々がはじまって――
イギリス生まれのナイジェリア人作家、ダイアナ・ンナカ・アトゥオナのデビュー作。2015年1月、ロイヤルコート劇場初演。

ダイアナ・ンナカ・アトゥオナ(Diana Nneka Atuona/UK)

UK生まれのナイジェリア人作家。ロンドン南部のペッカム出身。サウスバンク大学で国際政治を学んだ後、奨学生としてグレイ法曹院へ進学するも、劇作家・映画作家への志を断つことはなく、ロイヤルコート劇場の作家グループ(Invitational Group)のメンバーとなる。2011年から翌12年には同劇場「ローカルプロジェクト(Local Project)」のプロジェクト・オフィサーを務めた。現在、ロイヤルコート劇場およびオールド・ヴィック劇場と契約中。
デビュー作『リベリアン・ガール』は2013年にAlfred Fagon Awardを受賞。Varity Bargate 2013(ソーホー劇場)でトップ25入り、Bruntwood Prize 2013では最終候補者入りを果たした。2014年、性暴力撲滅サミット(The Summit to End Sexual Violence)での解説付きの上演に続き、2015年1月にロイヤルコート劇場で上演。Evening Standard Theatre Awardにもノミネートされた。

翻訳
小田島創志
演出
稲葉賀恵(文学座)
出演

磯田美絵 永宝千晶 𠮷野由志子(※) ケイン鈴木 奥田一平 川辺邦弘 
横田栄司(声の出演)

※山本道子さんより変更になりました。

主催:文化庁、公益社団法人国際演劇協会日本センター

企画制作:公益社団法人国際演劇協会日本センター

共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場

文化庁委託事業「令和元年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」

協力:国際演劇評論家協会(AICT)日本センター、一般社団法人 日本演出者協会、
一般社団法人 日本劇作家協会、文学座