東京芸術劇場 社会共生セミナー 第8回
A&I (Accessible & Inclusive Theatre ) セミナー
第8回 映画「こころの通訳者たち」対話の先に生まれるもの

東京芸術劇場 社会共生セミナー 第8回

あらゆる人にひらかれた劇場、あらゆる人が享受できるアーツをめざして

障害者と健常者、ろう者と聴者など、人々を区分して、マイノリティを外側に押しやりがちな社会に、私たちは生きています。
違いを肯定する眼差しを持ち、他者を認め合い、誰もが生きやすい社会をつくるには、どうすればよいでしょうか。
東京芸術劇場では、こうした社会課題の解決と共生社会の実現を目指して、皆さんとともに学び考えるセミナーシリーズを開催しています。

日程
2023年07月09日 (日)14:00-17:00
会場
東京芸術劇場 シンフォニースペース(5階)
内容

舞台手話通訳と音声ガイドの制作プロセスを描くドキュメンタリー映画『こころの通訳者たち What a Wonderful World』舞台公演を聴覚に障害のある人に届ける舞台手話通訳者のドキュメンタリー映像を、視覚に障害のある人にも届けようとする挑戦は、どのような思いから生まれたのでしょうか。聴こえない人と見えない人をつなぐコミュニケーションの果敢な試みのプロセスに、かかわった人々はどのような葛藤を持ち、どのようにして立ち位置の異なる人どうしの間での対話を重ねていったのでしょうか。未知のものに対して開いた姿勢から生まれるコミュニケーションには、社会共生のヒントも隠されているように思われます。

本セミナーでは、第1部として映画を上映し、第2部では同映画制作関係者らが、異なる言語・文化間をつなぐ仲介者の役割やコミュニケーションの可能性について対談します。
社会共生セミナー初の実地開催です。
映画をすでに鑑賞された方も、見逃した方も、奮ってご参加ください。

第1部(映画上映)には字幕および音声ガイド(UDCast対応 端末をお持ちでない方にはFMラジオを貸し出します。)、第2部(対談)には手話通訳および文字支援が付きます。

第1部 『こころの通訳者たち What a Wonderful World』上映

耳の聴こえない人にも演劇を楽しんでもらうために挑んだ舞台手話通訳者たちの映像を、目の見えない人にも伝えるために、音声ガイドをつくろうと試行錯誤する姿を記録した、すべての人々のコミュニケーションの本質に迫るドキュメンタリー。
製作は、日本唯一のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」。
公式HP

字幕および音声ガイド(UDCast対応 端末をお持ちでない方にはFMラジオを貸し出します。)付き

第2部 対談

手話通訳および文字支援付き

登壇者
平塚 千穂子(ひらつか ちほこ)

CINEMA Chupki TABATA 代表・支配人 (合同会社Chupki代表社員)
東京出身。早稲田大学教育学部教育学科卒業後、飲食店や映画館「早稲田松竹」に勤務。チャップリンの『街の灯』を視覚障害者と共に観るバリアフリー上映の企画をきっかけに、2001年 ボランティア団体 City Lightsを設立し、視覚障害者の映画鑑賞環境づくりに従事。2016年、日本初のユニバーサルシアターCINEMA Chupki TABATA を設立。その功績が讃えられ、第24回 ヘレンケラー・サリバン賞、2017年 日本映画ペンクラブ賞 特別奨励賞、2018年 バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者 内閣府特命担当大臣表彰 優良賞受賞。2021年『こころの通訳者たち』を製作し、2022年度 山路ふみ子映画賞 福祉賞、文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)受賞。ユニバーサル上映の普及に努める。

廣川 麻子(ひろかわ あさこ)

NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク 理事長
先天性ろう者、東京出身。和光大学在学中の1994年(社福)トット基金日本ろう者劇団入団、俳優、制作として活動中。2009年ダスキン障害者リーダー育成海外派遣事業第29期生として英国Graeae Theatre Companyにて研修。2012年シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)設立。2015(平成27)年度(第66回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)受賞。2016年(第14回)読売福祉文化賞(一般部門)、2022年(第8回)糸賀一雄記念未来賞をTA-netとして受賞。文化庁文化審議会第15期(2017年度)文化政策部会舞台芸術専門委員、文化庁障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員ほか。2018年より東京大学先端科学技術研究センター当事者研究分野ユーザーリサーチャーとして芸術文化におけるアクセスを研究中。

吉野 さつき(よしの さつき)

© 杉本文

愛知大学文学部 教授
英国シティ大学大学院でアーツ・マネジメントを学び、公立劇場勤務、英国での研修(文化庁派遣芸術家在外研修員)を経て教育、福祉等の場で芸術を用いた活動に携わる。日本財団パラリンピックサポートセンター・国際障害者交流センター等との共同調査研究「障がい者の舞台芸術表現・鑑賞に関する実態調査報告書」「障がい者による舞台芸術活動に関するケーススタディ調査」(2106年)。2017年度〜2019年度厚生労働省の障害者芸術文化活動普及支援事業評価委員。2021年度〜2022年度文化庁の障害者等による文化芸術活動推進事業に係る企画審査委員。2022年度障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員。

対象
舞台芸術・映画の鑑賞サポートや情報保障に関心のある人、多様な人たちとのコミュニケーションについて学びたい人、社会包摂の舞台芸術関係者をはじめ、どなたでもご参加いただけます。
料金
1000円
定員
60名 要事前申込み
お申込方法

Peatixにてお申込みのうえ、事前に決済手続を行ってください。

定員に達したため受付を終了しました。

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    お申込み時にいただく個人情報は、本企画以外の目的には使用しません。

【締切】 2023年6月30日(金)16:00
定員に達し次第締め切ります。

お問合せ
東京芸術劇場 事業企画課 事業調整係 社会共生担当 03-5391-2116

主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場

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