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F/T13イェリネク連続上演『光のない。(プロローグ?)』(宮沢章夫)

フェスティバル/トーキョー13
F/T13イェリネク連続上演『光のない。(プロローグ?)』(宮沢章夫)
演出:宮沢章夫

フェスティバル/トーキョー13<br/>F/T13イェリネク連続上演『光のない。(プロローグ?)』(宮沢章夫)

遊園地再生事業団『ジャパニーズ・スリーピング
/世界でいちばん眠い場所』© Nobuhiko Hikiji

昨年のF/Tでも連続上演され、3.11以後の現実に向き合う問題作として大きな反響を呼んだ、ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクの『光のない。』シリーズ。その最新作『光のない。(プロローグ?)』の演出に、遊園地再生事業団の宮沢章夫が取り組む。近年は主に現代都市と言語、身体の関係に取り組んできた宮沢が構想するのは、能の形式を媒介に、「起こったこと」(過去)と「それを語ること」(現在)の関係を検証する場をつくること。劇作・演出家、太田省吾との共同作業でも知られる安藤朋子、谷川清美をはじめ、70年代後期以後の日本の小劇場演劇を支える5人の女優の身体、語りに、現実とその表現をめぐるイェリネクの問いが映し出される。

日程
2013年11月30日 (土) ~2013年12月08日 (日)
ステージ数
10ステージ
会場
シアターウエスト

エルフリーデ・イェリネク

演出

宮沢章夫

出演

安藤朋子、谷川清美、松村翔子、牛尾千聖、大場みなみ

プロフィール
宮沢章夫 劇作家・演出家・作家・遊園地再生事業団主宰
小沢 剛

© 引地信彦

1956年静岡県生まれ。90年「遊園地再生事業団」の活動を開始、『ヒネミ』(93年)で第37回岸田國士戯曲賞受賞。『トータル・リビング 1986-2011』でF/T11に参加。その他、小説、評論などの執筆など活動は多岐にわたる。著作に、『14歳の国』(白水社)、『「80年代地下文化論」講義』(白夜書房)など。10年『時間のかかる読書-横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず』で第21回伊藤整文学賞評論部門受賞。最新作は『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)。

エルフリーデ・イェリネク 詩人、小説家、劇作家
エルフリーデ・イェリネク

© Hilde Zemann

オーストリア出身の詩人、小説家、劇作家。1946年オーストリア生まれ。ウィーンで育ち、ウィーン大学で演劇学と美術史を学ぶ。主な作品に、ベストセラーとなった小説『したい気分』、『欲望』、戯曲『ブルク劇場』、『トーテンアウベルク』、『雲。家。』、『杖、竿、棒』などがあり、ビュヒナー賞はじめ数々の演劇賞を受賞。ドイツ語圏の最も重要な戯曲賞「ミュールハイム戯曲賞」を4回(02, 04, 09, 11年)受賞している。
 83年の小説『ピアニスト』は01年に映画化され、その年のカンヌ映画祭で三冠受賞して話題を集めた。 04年、「豊かな音楽性を持つ多声的な表現で描いた小説や戯曲によって、社会の陳腐さや抑圧が生む不条理を暴いた」功績により、ノーベル文学賞を受賞。邦訳されている小説や戯曲も多く、近年ではフェスティバル/トーキョーにて09春『雲。家。』、12年にはイェリネク三作連続上演として『レヒニッツ(皆殺しの天使)』(演出:ヨッシ・ヴィーラ―)、『光のない。』(翻訳:林 立騎、演出:三浦 基(地点))、『光のないⅡ』(翻訳:林 立騎、構成・演出:高山 明)が上演され、大きな話題を集めた。

協力:ARICA、演劇集団円

制作協力:遊園地再生事業団、株式会社ルアプル

主催:フェスティバル/トーキョー

 

*本公演は東京文化発信プロジェクト事業です

東京文化発信プロジェクト

【東京文化発信プロジェクトとは】東京文化発信プロジェクトは、「世界的な文化創造都市・東京」の実現に向けて、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体やアートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。都内各地での文化創造拠点の形成や子供・青少年への創造体験の機会の提供により、多くの人々が新たな文化の創造に主体的に関わる環境を整えるとともに、国際フェスティバルの開催等を通じて、新たな東京文化を創造し、世界に向けて発信していきます。