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サンプル「ファーム」

サンプル「ファーム」

「シフト」2014年 (c)青木司

非常識と常識の線引きをやり直すために―ある家族の実践

3月の公演『シフト』がまだ記憶に新しい劇団サンプルが、旧作2本の再演を経て1年ぶりの新作を発表する。
サンプル初出演として注目すべきは、舞台や映像で幅広く活躍する町田マリー。
ある家族を中心に、新たに生まれる生命や新たに共有される精神を描く。ヒト・モノ・イキモノのこれまでとこれから。

<あらすじ>
離婚間際の夫婦の間には息子がいる。
彼らは話し合いを続けていた。
いったい何をモデルにしてこれから先の人生を進めていけばいいのだろう?
彼らは疑う。人を。モノを。物語を。
そんなことにお構いなく、生まれていく何かが横目で彼らを眺めている。

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人と話したい。
人が誰かと話すことは常に誤解と対立と共感を生み出すが
もしかしたら、そんなことは言葉の機能のほんの一部でしかないかもしれない。
ピーチクパーチクと表現される、小鳥のさえずり的な交感こそが
情報過多で熱くなってしまった頭をクールダウンさせるのだと思う。
高尚っぽいことも低俗っぽいこともまとめて言葉にして
身体や空間に充満させたい。
そんな秋のお芝居です。

松井周

日程
2014年09月19日 (金) ~2014年09月28日 (日)
ステージ数
10ステージ
会場
シアターウエスト
作・演出
松井 周

松井周 © 岩村美佳

出演

古屋隆太、奥田洋平、野津あおい、羽場睦子、
金子岳憲、町田マリー

プロフィール
劇団サンプル

松井周(劇作家・演出家・俳優)の主宰する劇団。
松井が描く猥雑かつ神話的な世界の断片を、俳優とスタッフが継ぎ目なく奇妙にドライブさせていく作風は、同世代を中心に高い支持を得ている。戯曲が翻訳される機会も増え『シフト』『カロリーの消費』はフランス語に、『地下室』はイタリア語に翻訳されている。
2012年より大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレに参加。小学校の廃校でのインスタレーションおよび創作活動を継続的に行っている。
『自慢の息子』(10年)で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。同戯曲は2013年にオハイオノーザン大学で翻訳・上演された。

主催:サンプル、quinada
提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

協力:レトル、青年団、豪勢堂、ダックスープ、ゴーチ・ブラザーズ、
至福団、六尺堂、une chrysantheme、水天宮ピット、シバイエンジン

助成:芸術文化振興基金