東京芸術祭2018フェスティバル/トーキョー18
マレビトの会 『福島を上演する』

©Keiko Sasaoka
歴史でも物語でもない。福島のいまを受肉し、「出来事」にする
フェスティバル/トーキョーでの上演も3年目を迎えるマレビトの会の長期プロジェクト『福島を上演する』(2016-)。複数の劇作家が福島に赴き、それぞれの視点から現地のいまを切り取った短編戯曲を執筆。ごくシンプルな空間で、俳優の身体を通し、「出来事」として出現させる試みは、現実と演劇との関係はもちろん、戯曲と上演、写実と創作の関係、とりわけ俳優の身体の可能性を捉え直すものとしても注目を集めています。
過去2回の公演で上演された戯曲は51編。その多くは一見なんでもない日常の断片を映し取った芝居ですが、そのことがむしろ、一戯曲一回のみの上演とも相まって、「上演されゆく福島」という特異性のある時間、空間を創出してきました。
今回は4日間4回にわたって、8人の劇作家による戯曲群を上演します。歴史でもない物語でもない、一度しか起こらない上演=出来事を、私たちはどのように目撃し、受け止めるでしょう。
- 日程
- 2018年10月25日 (木) ~10月28日 (日)
- 会場
- シアターイースト
- 作・演出
- マレビトの会
- アーティスト・プロフィール
- マレビトの会
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2003年設立。被爆都市を扱う「ヒロシマ―ナガサキシリーズ」(2009-10)、3.11以後のメディアと社会の関係に焦点を当てた『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』(2012)、複数の戯曲を通じ都市を多面的に描く『長崎を上演する』(2013-16)などを上演。未曽有の出来事を経験した都市をテーマに、上演形式を変化させながらも、歴史に回収されえぬものを探り、描き続けている。
- マレビトの会代表 松田正隆
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1962年長崎県生まれ。2003年、演劇の可能性を模索する集団「マレビトの会」を結成。主な作品に『cryptograph』(2007)、『声紋都市̶父への手紙』(2009)、写真家笹岡啓子との共同作品『PARK CITY』(2009)、『HIROSHIMA-HAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会』(2010)、『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』(2012)、『長崎を上演する』(2013-16)などがある。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。
- 公演スケジュール
10月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 19:30
26 19:30
27 18:00★
28 14:00★
29 30 31 ★:終演後、ポスト・パフォーマンストークあり。
・10/27(土)18:00終了後 山田亮太(詩人、TOLTA)
・10/28(日)14:00終了後 篠崎 誠(映画監督)
※本公演のチケットをお持ちの方は、観劇日時を問わず入場可(ただし終演後のみ)
- チケット料金
一般前売 4,000円 ベンチシート 3,000円 当日 4,500円 ベンチシート当日 3,500円 学生 2,600円 4回セット券 14,000円 ほかセット券あり
- 発売日
- 2018年9月9日(日)10:00
- チケット取扱
- F/Tチケットセンター03-5961-5209
- お問合せ
- フェスティバル/トーキョー実行委員会 03-5961-5202
主催:フェスティバル/トーキョー、一般社団法人マレビト
企画:マレビトの会