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東アジア文化都市2019豊島 スペシャル事業

中国国家話劇院「リチャード三世」
中国語上演(日本語字幕付)

中国国家話劇院「リチャード三世」

中国で最も歴史があり、最大規模にして最多のレパートリーを誇る中国国家話劇院。ロンドンオリンピック関連事業「ワールド・シェイクスピア・フェスティバル」の一環としてロンドン・グローブ座が企画した37の言語で37のシェイクスピア作品を上演する演劇祭「Globe to Globe」(日本からは地点の『コリオレイナス』が上演され注目を集めた)で、本作は、中国の伝統的な演劇の技巧や文化的要素を盛り込んだ演出が「魅惑的だ」と絶賛され、高い評価を獲得、現在に至るまで世界各地で上演や再演を続けている。国内演劇を常にリードし続けるカンパニーにおいて、現代劇の民族化、そして中国的表象の現代的表現を模索する演出家・王暁鷹(『蘭陵王』『覇王歌行』)は、初めてのシェイクスピア劇に向き合う上で、中国的な精神を表現しながら、現代的視点、表現方法を融合させた。
京劇をはじめ中国の伝統演劇は「写意」の芸術といわれ、俳優は象徴的な小道具しか持つことを許されず、自分の存在感だけで観客を引きつけ、自分の演技だけで舞台にないものをあるように見せる必要がある。この『リチャード三世』もまた、建造物のような大装置も、スポットも暗転も、めくるめく光の乱舞も舞台上には存在せず、京劇独特の「一卓二椅(いったくにい = 机一つと椅子二脚)」といわれる、からっぽに近い舞台の上に、宮廷の密室やロンドン塔の牢獄、ロンドンの街角、そして血なまぐさい戦場を、本作で俳優が身一つで描き出していく。

中国国家芸術院団 「優秀演目賞」「優秀俳優賞(張皓越)」受賞

日程
2019年04月05日 (金) ~2019年04月07日 (日)
ステージ数
3
会場
プレイハウス
作・演出
作:ウィリアム・シェイクスピア 
演出:王暁鷹(オウ・ギョウヨウ)
出演
リチャード三世:張皓越(チョウ・コウエツ)
バッキンガム公:涂松岩(ト・ショウガン)
エドワード四世:田征(デン・セイ)
マーガレット:佘南南(シャ・ナンナン)
アン/王太子:張鑫(チョウ・キン)
ヘイスティングス:李曄(リ・ヨウ)
エリザベス:王顥樺(オウ・コウカ)
リッチモンド:李建鵬(リ・ケンホウ)
クラレンス:王力夫(オウ・リキフ)
鄒一正(スウ・イッセイ)
張志勇(チョウ・シユウ)
蔡景超(サイ・ケイチョウ)
打楽器:王佳男(オウ・ケイナン)

<東アジア文化都市2019豊島スペシャル事業>

主催:豊島区 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) 
公益社団法人ITI国際演劇協会日本センター 
一般社団法人国際協力交流センター

協力:日中演劇交流話劇人社

後援:中華人民共和国駐日本国大使館