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鳥公園♯15『終わりにする、一人と一人が丘』

鳥公園♯15『終わりにする、一人と一人が丘』

宣伝美術:鈴木哲生

――家族なんて捨ててもいいんだよ。
――僕に、そうして欲しいって言ってるの?
――そうして欲しいって言ったらそうするの?

世界が並んで三つある――マッチングアプリで出会ったカップル、アパートのベランダから遠くを見ている女、職場の待機部屋でとりとめない話をする二人。
カップルの男女は、自分をいいものだと思えていない。相手の求める形にはまろうとして、そぐえない。しかし二人は、相手と一緒にいることで、埋もれて見えなくなっていた自分の傷を発見する。そうしてそれぞれで、互いに一緒に、自由になる。
わたしの与り知らぬところで生み出され、引き継がれる負の遺産があって、でも人はそれをやめられる。終わりにできる。わたしたちは一人になって、一人と一人でささえ合える。

城崎国際アートセンターでの滞在執筆、名古屋、静岡、東京でのリーディング公演を経て、2年ぶりの新作で鳥公園がシアターイーストに初登場!

日程
2019年11月21日 (木) ~11月24日 (日)
ステージ数
6
会場
シアターイースト
作・演出
西尾佳織(鳥公園)
出演
石川修平(劇団俳優座) 菊沢将憲 鳥島明(はえぎわ) 
花井瑠奈 布施安寿香(SPAC) 和田華子(青年団)
プロフィール
鳥公園

作・演出の西尾佳織が2007年7月に結成。「正しさ」から外れながらも確かに存在するものたちに、少しトボケた角度から、柔らかな光を当てようと試みている。「存在してしまっていること」にどこまでも付き合おうとする演出が特徴。東京を拠点に活動しつつ、様々な土地での滞在制作も積極的に行っている。近年は「鳥公園のアタマの中展」等の企画で創作プロセスも積極的に公開し、戯曲と上演/作品と観客の新たな関係を開拓。2014年に『カンロ』、2018年に『ヨブ呼んでるよ』にて、岸田國士戯曲賞にノミネート。

主催・製作:鳥公園

提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

助成:公益財団法人セゾン文化財団

協力:城崎国際アートセンター(豊岡市)
劇団俳優座、はえぎわ、エスアーティスト、SPAC-静岡県舞台芸術センター、青年団、六尺堂、atm、人の味