
パルコ・プロデュース
目頭を押さえた
- 日程
- 2021年06月04日 (金) ~07月04日 (日)
- 会場
- シアターイースト
常に新鮮な作品を発信し続けるパルコ・プロデュースが、初登場の作家・演出家と次世代俳優を起用して、演劇人の登竜門ともいえるシアターイーストでの上演に挑みます。
畿央地域の山間にある人見村。衰退の一途を辿るこの村の林業と、この地で古くから行われてきた喪屋における葬儀。この2つの伝統を担ってきた中谷家と、8年前に都市から越してきた杉山家は親戚関係にあったが、杉山が葬祭コンサルタント業を人見村に持ち込んだことで、家族間の溝は深かった。ただ、同い年の高校生の娘たちは、子どもの頃から親友のような存在である。杉山の娘・遼(筒井あやめ)は、母の形見である一眼レフカメラを愛用し、村に暮らす人たちのポートレートを「遺影」と称して撮影してきた。中谷の娘・修子(秋田汐梨)は、遼の写真が大好きでいつも率先してモデルになった。そんな修子と遼が迎えた高校三年生の夏。この小さな田舎でセンセーショナルな出来事が起きる。それは、村に暮らす大人や子ども、すべての無名人たちの未来を、哀しみを伴う希望で包んだ。
日程
2021年06月04日 (金) ~07月04日 (日)
ステージ数
35
会場
シアターイースト
作
横山拓也
演出
寺十吾
出演
筒井あやめ(乃木坂46) 秋田汐梨
/林翔太
/枝元萌 橋爪未萠里 大西由馬
/山中崇 梶原善
プロフィール
- 作:横山拓也(よこやまたくや)
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2009年に屠場の職人たちの葛藤を描いた男3人芝居『エダニク』で、日本劇作家協会新人戯曲賞受賞。『逢いにいくの、雨だけど』(2018)で鶴屋南北戯曲賞ノミネート。『The last night recipe』(2020)で岸田國士戯曲賞ノミネート。緻密な会話がらせん階段をあがるようにじっくりと層を重ね、葛藤に立ち会っているかのような感覚に陥る。会話劇で劇空間を埋める作劇。1977年生、大阪府出身。
作品一覧:
『仮面夫婦の鑑』(2011, 12, 14, 16, 17)、『人の気も知らないで』(2012, 13, 14, 15, 16, 18)、『目頭を押さえた』(2012, 13, 18)、『流れんな』(2013, 14)、『車窓から、世界の』(2014, 16)、『あたしら葉桜』(2015, 18)、『walk in closet』(2015, 16)、『粛々と運針』(2017, 18)、『ハイツブリが飛ぶのを』(2017)、『首のないカマキリ』(2018・俳優座)、『逢いにいくの、雨だけど』(2018)、『あつい胸さわぎ』(2019)、『雉はじめて鳴く』(2020・俳優座)
- 演出:寺十吾(じつなしさとる)
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1992年劇団「tsumazuki no ishi」旗揚げ以降、作・演出・出演の3役をこなし、外部舞台作品の演出も手掛ける。また、俳優としても、舞台・映画・テレビ出演など多方面で活躍中。
近年の演出作品:
『喜劇 お染与太郎珍道中』(2021、京都南座・新橋演舞場)、『その男、ピッグテイル』(2020、あうるすぽっと)、『あなたの目』(2020、シス・カンパニー)、鵺的『バロック』(2020、ザ・スズナリ)、シス・カンパニー『風博士』(2019、世田谷パブリックシアター)、Nana Produce『レネゲイズ』(2019、赤坂RED/THEATER)、鵺的『悪魔を汚せ』(2019、サンモールスタジオ)、なないろ満月『父と暮せば』(2019、下北沢駅前劇場)、少年王者舘『1001』(2019、新国立劇場小劇場)、『誰もいない国』(2018、新国立劇場小劇場)、tsumazuki no ishi×鵺的『死旗』(2018、ザ・スズナリ)、シス・カンパニー『お蘭、登場』(2018、シアタートラム)、西瓜糖『レバア』(2018、テアトルBONBON)、『ドアを開ければいつも』(2018、テアトルBONBON)、『関数ドミノ』(2017、本多劇場)、シス・カンパニー『能「黒塚」より 黒塚家の娘』(2017、シアタートラム)
主催:株式会社パルコ
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場