
範宙遊泳新作本公演
ディグ・ディグ・フレイミング!
〜私はロボットではありません〜
- 日程
- 2022年06月25日 (土) ~07月03日 (日)
- 会場
- シアターイースト
その集団は何度も何度も人々を怒らせた。彼らを怒る人々はせいぜい遠隔的にいやがらせを行うくらいで決してその集団の目の前には現れなかった。怒られた実感のない集団は、自分たちの過ちを忘れまた再び人々を怒らせるようなことをする。怒る人々はますます怒るがその集団を社会から抹殺することはできない。なぜならばその集団には驚くべき愛らしさがあったからだった。
第66回岸田國士戯曲賞受賞作家・山本卓卓渾身の新作長編はめげない人々に捧げる生命讃歌。2020年の公演中止を経て待望の上演!
この戯曲は2年前に留学先のニューヨークで半分だけ書き、残りの半分を日本で書き終え上演するつもりでいた。それぞれの土地で書くことでハイブリッドな空気感が閉じ込められるような気がしていたからだ。ところが日本に帰国してまもなくCOVID-19の猛威が全世界を覆い、そして我々の公演が中止となった。こうした経緯で残りの半分を書くという計画が、すっかり宙に舞ってしまった。そんな振り上げた拳を途中で降ろさざるを得なくなってしまったこの半分の戯曲を、2年越しに書き進めてみることにした。この2年ですっかり世界は変わった。この変化など当然予期していなかった2年前の筆致は、威勢に満ちている。言うなれば、夢を見ている。この「夢を見ている」2年前の戯曲に現実を突きつけ「ほらね」などと冷たくアンサーするつもりはない。むしろ私はもっともっと深く鮮明な夢を見ようとしている。
山本卓卓
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※本作はネット空間における誹謗中傷や炎上をテーマにしております。
人間の悪意に対して乗り越えていく様を描いており、下記のような、鑑賞者のトラウマを刺激する可能性のある表現を含みます。
あらかじめご了承のうえ、ご観劇ください。
<・悪意ある誹謗中傷を他者に投げつける表現 ・自死についての表現>
===
日程
2022年06月25日 (土) ~07月03日 (日)
ステージ数
10
会場
シアターイースト
作・演出
山本卓卓

撮影:雨宮透貴
出演
埜本幸良 福原冠
亀上空花 小濱昭博(劇団 短距離男道ミサイル) 李そじん(青年団/東京デスロック)
百瀬朔 村岡希美(ナイロン100℃/阿佐ヶ谷スパイダース)
出演
埜本幸良 福原冠
亀上空花 小濱昭博(劇団 短距離男道ミサイル) 李そじん(青年団/東京デスロック)
百瀬朔 村岡希美(ナイロン100℃/阿佐ヶ谷スパイダース)
埜本幸良
福原冠
亀上空花
小濱昭博
李そじん
百瀬朔
村岡希美
プロフィール
- 範宙遊泳
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2007年より、東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。
すべての脚本と演出を山本卓卓が手がける。現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。
生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。
近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポール、ニューヨークで公演や共同制作も行う。
『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。
『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞。
https://www.hanchuyuei2017.com
主催:合同会社範宙遊泳
協力:プリッシマ 劇団 短距離男道ミサイル 青年団 東京デスロック
ギフト ABP ナイロン100℃ 阿佐ヶ谷スパイダース アパッチ 合同会社Conel
モモンガ・コンプレックス 合同会社ロロ 急な坂スタジオ 森下スタジオ
ローソンチケット チケットぴあ
助成:芸術文化振興基金 公益財団法人セゾン文化財団
提携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
企画制作・主催:合同会社範宙遊泳