ねじまき鳥クロニクル

日程
2023年11月07日 (火) ~11月26日 (日)
会場
プレイハウス

世界中で絶賛される村上春樹の代表的長編小説『ねじまき鳥クロニクル』。本作を、2020年に世界で初の舞台化。舞台を創り上げたのは、イスラエルの奇才インバル・ピントと気鋭のアミール・クリガー、日本の演劇界に新しい風を送り続ける藤田貴大、そして独自の音楽世界を持つ大友良英。芝居、コンテンポラリーダンス、音楽が融合し、既成のジャンルを創造的に超える空間が立ち現れたことに、国内外で大きな注目が集まった。世界で愛される村上作品の中でも、きわめて重要な意味を持つと言われる長編『ねじまき鳥クロニクル』。深い迷宮のような世界が、時代の先端を疾走するエッジの効いた表現者たちの手によって舞台の空間に浮かび上がった様は、“村上ワールドの新たな演劇表現“と高い評価が集まった。初演の良さを残しつつ、さらに原作と演劇の融合を目指し、『ねじまき鳥クロニクル』という芸術が新たに生まれ変わる。

日程

2023年11月07日 (火) ~11月26日 (日)

○:首藤康之
■:大貫勇輔

ポストトーク等のイベントあり
ねじまき談話室
11月10日 13:30:【大貫勇輔×音くり寿×吹越満】
11月14日 13:30:【成河×渡辺大知×門脇麦】
11月16日 13:30:【首藤康之×松岡広大×銀粉蝶】

ねじまき音楽教室

11月11日 17:30(登壇者:大友良英×イトケン×江川良子+成河×成田亜佑美)

11月18日 17:30(登壇者:大友良英×イトケン×江川良子+渡辺大知×さとうこうじ)

登壇者は急遽変更になる場合もございます。

対象公演回のチケットをお持ちの皆様ご参加いただけます。

ねじまきダンス教室

11月25日 17:30 (登壇者:“‬特に踊る”メンバーから複数名 ほか)

対象公演回のチケットをお持ちの皆様ご参加いただけます。

聴覚に障害のあるお客様のための「ポータブル字幕機提供」を実施いたします。(要予約)
11月21日 火曜日 18時30分
11月23日 木曜日(祝) 12時30分

視覚に障害のあるお客様のための「舞台説明会」を実施いたします。(要予約)
11月17日 金曜日 13時30分

ステージ数

24

会場

プレイハウス

作・演出

原作:村上春樹
演出・振付・美術:インバル・ピント
脚本・演出:アミール・クリガー
脚本・作詞:藤田貴大

出演



岡田トオル:成河/渡辺大知
笠原メイ:門脇 麦
綿谷ノボル:大貫勇輔/首藤康之(Wキャスト)
加納マルタ/クレタ:音 くり寿
赤坂シナモン:松岡広大
岡田クミコ:成田亜佑美
牛河:さとうこうじ
間宮:吹越 満
赤坂ナツメグ:銀粉蝶

特に踊る
加賀谷一肇
川合ロン
東海林靖志
鈴木美奈子
藤村港平
皆川まゆむ

渡辺はるか
(五十音順)

演奏
大友良英
イトケン
江川良子

あらすじ

岡田トオルは妻のクミコとともに平穏な日々を過ごしていたが、猫の失踪や謎の女からの電話をきっかけに、奇妙な出来事に巻き込まれ、思いもよらない戦いの当事者となっていく――。

物語は、静かな世田谷の住宅街から始まる。主人公のトオルは、姿を消した猫を探しにいった近所の空き家で、女子高生の笠原メイと出会い、トオルを“ねじまき鳥さん”と呼ぶ少女と主人公の間には不思議な絆が生まれる。赤いビニール帽子をかぶった“水の霊媒師”加納マルタが現れ、本田老人と間宮元中尉によって満州外蒙古で起きたノモンハン事件の壮絶な戦争の体験談が語られる。

そしてある日、妻のクミコが忽然と姿を消した。クミコの兄・綿谷(わたや)ノボルから連絡があり、クミコと離婚するよう一方的に告げられる。クミコに戻る意思はないと。だが、クミコ失踪の影には綿谷ノボルが関わっているのではないかという疑念はしだいに確信に変わってゆく。トオルは、得体の知れない大きな流れに巻き込まれていることに気づきはじめる。

何かに導かれるように隣家の枯れた井戸にもぐり、クミコの意識に手をのばそうとする主人公トオル。世田谷の路地から満州モンゴル国境まで、クミコを取り戻す戦いは、いつしか時代や空間を超越して、“悪”と対峙する“ねじまき鳥”たちの戦いとシンクロする。暴力とエロスの予感が世界をつつみこむ

はたして、“ねじまき鳥”はねじを巻き、世界のゆがみを正すことができるのか? トオルはクミコを探し出すことができるのか。笠原メイとふたたび会えるのか。

主催・企画制作:ホリプロ

共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場

協力:新潮社/村上春樹事務所
後援:イスラエル大使館

インフォメーション

【成河×渡辺大知】
舞台『ねじまき鳥クロニクル』
特別レクチャー会/ダイジェスト映像