東京芸術劇場

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インヘリタンス 継承

日程
2024年02月11日 (日・祝) ~02月24日 (土)
会場
プレイハウス
マシュー・ロペス
E・M・フォースターの小説『ハワーズ・エンド』に着想を得る。
訳・ドラマターグ
訳:早船歌江子
ドラマターグ:田丸一宏
演出
熊林弘高
出演

福士誠治
田中俊介
新原泰佑
柾木玲弥
百瀬 朔
野村祐希
佐藤峻輔
久具巨林
山本直寛
山森大輔
岩瀬 亮

篠井英介

山路和弘

(後篇のみ)
麻実れい

プロフィール
熊林弘高 (くまばやし・ひろたか) 演出家

1977年生まれ。高校卒業後TPT(シアタープロジェクト・東京)に加入、デヴィッド・ルヴォー、ロバート・アラン・アッカーマンら世界的演出家の薫陶を受け、2002年ストリンドベリ作『火あそび』で演出家デビュー。2010年、東京芸術劇場にて上演したジャン・コクトー作『おそるべき親たち』(佐藤オリエ、麻実れい、中嶋朋子、中嶋しゅう、満島真之介)の演出で圧倒的な評価を受け、毎日芸術賞千田是也賞を受賞、作品は文化庁芸術祭演劇部門大賞を、主演の麻実れいが読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した。TPT解散後フリー。
勉強会から始め、深く戯曲を読み込むスタイルで1作1作を丁寧に演出する。選び抜いた作品を年1作品のペースで演出し、寡作の演出家として知られる。名だたる名優から今後を嘱望される演出家のホープ。東京芸術劇場とは2015年『狂人なおもて往生をとぐ』(福士誠治、緒川たまき、門脇麦ほか)、2016年チェーホフ『かもめ』(満島ひかり、坂口健太郎、中嶋朋子、田中圭、佐藤オリエほか)、2018年シェイクスピア『お気に召すまま』(満島ひかり、坂口健太郎、満島真之介、温水洋一、中村蒼、中嶋朋子ほか)、2021年『パンドラの鐘』(門脇麦 金子大地 松尾諭 柾木玲弥ほか)等。2022年1月には日生劇場『INTO THE WOODS』でミュージカル初演出。

熊林弘高 メッセージ

今まで自分は人の暗部や闇、社会の記憶などを描き、それに向き合っていく作品に惹かれてきました。
”過去は死なない 過ぎ去りさえしない”ーW・フォークナー
「私とは何者なのか」-人は何らか自分自身を演出しています。が、自分の本質を理解しない限り、本当の意味で人と人は結びつくことは出来ないと思います。
『インヘリタンス-継承-』に「癒すか、燃やすか」というセリフが出てきます。自分を成り立たせているもの、つまり自分の過去に(たとえ痛みが伴おうとも)向き合うこと。そうしなければ次の一歩に踏み出せない、人と人が互いに理解しあうことは出来ない・・
『インヘリタンス-継承-』の最後で語られる「過去、現在、未来が一つに繋がる」という大きなテーマにつながる一言です。
もう1つの魅力は一義的な視点ではなく、多様な視点で語られていることです。
『インヘリタンス-継承-』で描かれている沢山の会話は、加害者や被害者、白人や黒人、リベラルと保守、さまざまな背景をもつ人々の言葉で紡がれます。次の世代に「継承」されるものも「正」とされることだけではありません。
“良い芸術作品は、質問を与えるだけだ”というピーター・ブルックの言葉があります。古びない作品は質問を投げかけるだけで、答えを与えてくれるものではない。この作品でも様々な視点を投げかけてくれる。それがすごく面白いと思います。
そして、俳優の皆さんにはこの作品を選択してくれた勇気に感謝しています。
初めましての方もお久しぶりの方もいますが、題材も6時間半という長さも相当な覚悟がいる作品です。
これから始まる創作が楽しみでなりません。(談)

あらすじ

前篇

エリック(福士誠治)と劇作家のトビー(田中俊介)、初老の不動産王ヘンリー(山路和弘)とそのパートナーのウォルター(篠井英介)の2組のカップルを中心に物語は展開する。ウォルターは「田舎の家をエリックに託す」と遺言して病死する。トビーの自伝的小説がヒットしてブロードウェイで上演されることになるが、その主役に抜擢された美しい青年アダム(新原泰佑)の出現により、エリックとトビーの仲は破たんする。しかしトビーはアダムにふられ、彼にそっくりのレオ(新原泰佑 二役)を恋人にする。一方、リベラルと保守の両極のようなエリックとヘンリーが、ふとしたことから心通わせる。エリックは、ウォルターの遺言の「田舎の家」が、エイズで死期の近い男たちの看取りの家となっていることを知る。

後篇

エリックとヘンリーが結婚することになり、ジャスパー(柾木玲弥)ら古い友人たちとの間に溝ができる。結婚式に、トビーがレオを伴って現れる。レオを見て顔色を変えるヘンリー。トビーは式をぶち壊して失踪する。トビーに捨てられHIVに感染し行き場をなくしていたレオをアダムとエリックが救う。レオを「田舎の家」に連れて行くと、そこには男たちに寄り添い続けたマーガレット(麻実れい)がいて、この家で起ったことを語り始める…。ウォルターの遺志を継ぐ決心をするエリック。レオは彼らの物語を書き残していく。

インヘリタンス 相関図

インフォメーション

  • 【公式サイト】


    ◆◇上演予定時間◆◇

    前篇 約3時間5分
    1幕:約65分
     (休憩15分)
    2幕3幕:約105分

    後篇 約3時間30分
    1幕:約75分
     (休憩15分)
    2幕3幕:約120分


    NEW!

    【ポスト・パフォーマンストーク
    開催決定!】

    2月12日(月・休)公演後登壇者
    作家:マシュー・ロペス

     聞き手:生島嗣
    (認定NPOぷれいす東京 代表/コミュニテイ・ソーシャルワーカー)

    2月18日(日)公演後登壇者
    福士誠治・田中俊介・新原泰佑・
    山路和弘

    実施時間:30分程度予定

    該当日のチケットをお持ちの方のみ入場可能です。

    NEW!

    【カーテンコール撮影回、決定!】

    2月11日(日・祝)18:00公演
    2月18日(日)13:00公演

     上記2公演のみ、観客の皆様にカーテンコールの最後を撮影していただけます。
    SNSへの掲載も可能です。

    NEW!

    東京芸術劇場公演限定
    コラボメニュー!

    詳細はこちらから

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    劇場1Fシアターアートショップにて
    オフィシャル グッズ発売!

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    【ツアー】
    [大阪公演] 
    2024年3月2日(土)
    森ノ宮ピロティホール

    [北九州公演] 
    2024年3月9日(土)
    J:COM北九州芸術劇場
    中劇場

日程

2024年02月11日 (日・祝) ~02月24日 (土)

会場

プレイハウス

マシュー・ロペス
E・M・フォースターの小説『ハワーズ・エンド』に着想を得る。

訳・ドラマターグ

訳:早船歌江子
ドラマターグ:田丸一宏

演出

熊林弘高

出演

福士誠治
田中俊介
新原泰佑
柾木玲弥
百瀬 朔
野村祐希
佐藤峻輔
久具巨林
山本直寛
山森大輔
岩瀬 亮

篠井英介

山路和弘

(後篇のみ)
麻実れい

プロフィール

熊林弘高 (くまばやし・ひろたか) 演出家

1977年生まれ。高校卒業後TPT(シアタープロジェクト・東京)に加入、デヴィッド・ルヴォー、ロバート・アラン・アッカーマンら世界的演出家の薫陶を受け、2002年ストリンドベリ作『火あそび』で演出家デビュー。2010年、東京芸術劇場にて上演したジャン・コクトー作『おそるべき親たち』(佐藤オリエ、麻実れい、中嶋朋子、中嶋しゅう、満島真之介)の演出で圧倒的な評価を受け、毎日芸術賞千田是也賞を受賞、作品は文化庁芸術祭演劇部門大賞を、主演の麻実れいが読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した。TPT解散後フリー。
勉強会から始め、深く戯曲を読み込むスタイルで1作1作を丁寧に演出する。選び抜いた作品を年1作品のペースで演出し、寡作の演出家として知られる。名だたる名優から今後を嘱望される演出家のホープ。東京芸術劇場とは2015年『狂人なおもて往生をとぐ』(福士誠治、緒川たまき、門脇麦ほか)、2016年チェーホフ『かもめ』(満島ひかり、坂口健太郎、中嶋朋子、田中圭、佐藤オリエほか)、2018年シェイクスピア『お気に召すまま』(満島ひかり、坂口健太郎、満島真之介、温水洋一、中村蒼、中嶋朋子ほか)、2021年『パンドラの鐘』(門脇麦 金子大地 松尾諭 柾木玲弥ほか)等。2022年1月には日生劇場『INTO THE WOODS』でミュージカル初演出。

熊林弘高 メッセージ

今まで自分は人の暗部や闇、社会の記憶などを描き、それに向き合っていく作品に惹かれてきました。
”過去は死なない 過ぎ去りさえしない”ーW・フォークナー
「私とは何者なのか」-人は何らか自分自身を演出しています。が、自分の本質を理解しない限り、本当の意味で人と人は結びつくことは出来ないと思います。
『インヘリタンス-継承-』に「癒すか、燃やすか」というセリフが出てきます。自分を成り立たせているもの、つまり自分の過去に(たとえ痛みが伴おうとも)向き合うこと。そうしなければ次の一歩に踏み出せない、人と人が互いに理解しあうことは出来ない・・
『インヘリタンス-継承-』の最後で語られる「過去、現在、未来が一つに繋がる」という大きなテーマにつながる一言です。
もう1つの魅力は一義的な視点ではなく、多様な視点で語られていることです。
『インヘリタンス-継承-』で描かれている沢山の会話は、加害者や被害者、白人や黒人、リベラルと保守、さまざまな背景をもつ人々の言葉で紡がれます。次の世代に「継承」されるものも「正」とされることだけではありません。
“良い芸術作品は、質問を与えるだけだ”というピーター・ブルックの言葉があります。古びない作品は質問を投げかけるだけで、答えを与えてくれるものではない。この作品でも様々な視点を投げかけてくれる。それがすごく面白いと思います。
そして、俳優の皆さんにはこの作品を選択してくれた勇気に感謝しています。
初めましての方もお久しぶりの方もいますが、題材も6時間半という長さも相当な覚悟がいる作品です。
これから始まる創作が楽しみでなりません。(談)

あらすじ

前篇

エリック(福士誠治)と劇作家のトビー(田中俊介)、初老の不動産王ヘンリー(山路和弘)とそのパートナーのウォルター(篠井英介)の2組のカップルを中心に物語は展開する。ウォルターは「田舎の家をエリックに託す」と遺言して病死する。トビーの自伝的小説がヒットしてブロードウェイで上演されることになるが、その主役に抜擢された美しい青年アダム(新原泰佑)の出現により、エリックとトビーの仲は破たんする。しかしトビーはアダムにふられ、彼にそっくりのレオ(新原泰佑 二役)を恋人にする。一方、リベラルと保守の両極のようなエリックとヘンリーが、ふとしたことから心通わせる。エリックは、ウォルターの遺言の「田舎の家」が、エイズで死期の近い男たちの看取りの家となっていることを知る。

後篇

エリックとヘンリーが結婚することになり、ジャスパー(柾木玲弥)ら古い友人たちとの間に溝ができる。結婚式に、トビーがレオを伴って現れる。レオを見て顔色を変えるヘンリー。トビーは式をぶち壊して失踪する。トビーに捨てられHIVに感染し行き場をなくしていたレオをアダムとエリックが救う。レオを「田舎の家」に連れて行くと、そこには男たちに寄り添い続けたマーガレット(麻実れい)がいて、この家で起ったことを語り始める…。ウォルターの遺志を継ぐ決心をするエリック。レオは彼らの物語を書き残していく。

インヘリタンス 相関図

主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場

特別後援:公益財団法人日本国際交流センター/グローバルファンド日本委員会

後援:世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)/アメリカ大使館

助成:ビル&メリンダ・ゲイツ財団/Fund for the Global Fund

ビル&メリンダ・ゲイツ財団とFund for the Global Fundは、グローバルファンド日本委員会への助成を通じて本公演を支援しています。

企画制作:東京芸術劇場

チラシ

チラシ

〔pdf:888KB〕

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