白い服を着てヘッドマウントディスプレイをつけた花形槙が、地面にあぐらをかいて座り、両腕を肩の高さに持ち上げている。背後の大きな画面には、白い椅子が映し出されている。

舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」

花形槙『エルゴノミクス胚・プロトセル』

日程
2025年11月1日(土) - 2025年11月3日(月)
会場
アトリエウエスト
主催
東京舞台芸術祭実行委員会〔東京都、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)〕

ウェアラブルデバイスの研究から出発し、パフォーマンス、メディアアート、現代美術などの領域で活動する花形槙。タイトルに含まれるエルゴノミクスとは、機器や環境を人間の身体にとって最適な形へデザインしていくという設計思想です。本作で花形は、技術や⼈間が互いに対して「適応しようと揺らぎ続ける境界的な⾝体」を持つことに着⽬しました。人間が「人工物や技術を使⽤する」構図を反転させ、⾃らが「技術に対して発⽣する」事態を引き起こそうとしています。

花形を含む出演者は、花形の進める実験の被験者となります。装着したヘッドマウントディスプレイを通じて被験者は、自身を撮影した映像を見ており、そこで自身のとるポーズはリアルタイムでAIによって〈椅子〉などの図像に変換され続けます。より〈椅子〉らしくあろうとして微細に姿勢を変えることで、身体は痙攣的に踊らされていく。この体験を経ると、日常に戻っても例えば〈腕〉は〈椅子の背もたれ〉を内在したものに変性してしまう、と花形は言います。VRや義肢の専門家らと協働し、まさに観客が座っている〈椅子〉を起点に、劇場内の環境および身体に対する認識を塗り替えようとする意欲作です。

今回の展示と上演は、2026年度以降に予定している本公演に向けた公開実験となります。

開催概要

花形槙
花形槙
ⓒTakuto Ohta
花形槙
Shin Hanagata

1995年東京都生まれ。パフォーマンス、メディアアート、現代美術などの領域で活動。テクノロジカルに加速する資本主義社会において「私」であること、「人間」であることが揺らぐリアリティのもと、通信システム、ウェアラブルデバイス、義肢装具といった身体と世界とを関係づけるテクノロジーに着目し、現代における〈人間性の捻転〉を試みる。

未定(決定次第、WEBサイト等で告知いたします)
エンジニア
JACKSON kaki、小林篤矢
<舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」>
制作
加藤七穂、河﨑正太郎
プロデューサー
半澤裕彦

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舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」チケットセンター (Email)

ticket@autumnmeteorite.jp

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主催
東京舞台芸術祭実行委員会〔東京都、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)〕
助成
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(国際芸術交流)) |独立行政法人日本芸術文化振興
協賛
アサヒグループジャパン株式会社
メディアパートナー
Tokyo Art Beat