「Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙 」

「11通の手紙」 〈展示作品〉

記憶や存在をテーマに、A4 用紙に展開される「手紙」

日程
2014年02月28日 (金) ~2014年03月16日 (日)
会場
アトリエウエスト
参加作家

卯月妙子 / クロダミサト / 築地活字 & 湯川潮音 / 羊屋白玉 / MOOD ARCHITECTURE sprl / 山川健一+草野真衣+笠原伊織 / ricci/forte / 和合亮一

プロフィール
卯月妙子(うづきたえこ)

漫画家。1971年生まれ、岩手県出身。20歳で結婚後、夫の会社が倒産し、借金返済のためホステス、ストリップ嬢、AV女優として働いていたところ、カルト的人気を得る。その後夫は自殺。統合失調症が悪化し、入退院を繰り返しながらも、女優として活動を続ける。さらに自伝的漫画『実録企画モノ』『新家族計画』(いずれも太田出版)を出版し、漫画家としても活躍。最新作は『人間仮免中』(イースト・プレス)。

クロダミサト(くろだみさと)

写真家。1986年生まれ、三重県出身。2009年に、 蜷川実花の選出により写真新世紀2009のグランプリを受賞。
2010年に京都造形芸術大学情報デザイン学科を卒業。2012年に東京工芸大学メディア・アート専攻を修了。代表作に写真集「沙和子」(2011年リブロアルテより出版)「沙和子 無償の愛」(2013年青幻舎より出版)「HER」(2014年雷鳥社より出版)。

築地活字(つきじかつじ)

築地活字は、1919年に、初代・平工太三郎が博文館印刷所(現共同印刷)と提携し、活字と印刷材料の販売を目的に、築地活字の前身「横浜博文館」として、横浜市中区南太田町の地に創業された。 1923年 9 月、関東大震災の影響により横浜市中区蓬莱町に店舗を移築、神奈川県一円の活字・印刷界の復興に尽力したが、太平洋戦争による空襲によって、店舗・工場が焼失。甚大な被害を被った。 しかし、戦後の復興に向け、活字母型と鋳造設備の拡充に注力し、グーテンベルクの活字版印刷発明以来、 550 年以上もの活字の歴史を活版印刷と共に歩み、 職人の技術と手間の賜物によって、 デジタル化された仮相活字にはない魅力を創出している。

湯川潮音(ゆかわしおね)
湯川潮音

音楽家。1983年生まれ、東京都出身。小学校時代より東京少年少女合唱隊に在籍、多くの海外公演などを経験。2001年ポップフィールドではじめて披露された歌声が多くの話題を呼ぶ。翌年のアイルランド短期留学から帰国後、自作の曲も発表し本格的な音楽活動をスタート。美しいことばの響きを大切にした歌詞、クラシックやトラディショナルを起点に置いた独自の世界観で音楽を紡ぎ続けている。教会や講堂や洋館などで開催するコンサートシリーズなども好評を得る。これまでにミニアルバム、カバーアルバム、フルアルバムを9作品発表。2013年11月に、3年ぶりとなる10作目のフルアルバム『濡れない音符』を発表した。

羊屋白玉(ひつじやしろたま)
羊屋白玉

© 野村佐紀子

演出家、劇作家、俳優。1967年生まれ、北海道出身。1994年に指輪ホテルを立ち上げ、全作品の劇作・演出を担当。東京を拠点に、ヨーロッパ、北米、南米でも活動。ACCや文化庁の助成によりニューヨークに二度の演劇留学を経験。2001年滞在時には公演期間中に「9.11」が発生、現実と作品との葛藤の末、公演を再開した。2006年には、ニューズウイーク日本誌において「世界が認めた日本人女性100人」のひとりに選ばれた。

MOOD ARCHITECTURE sprl(むーどあーきてくちゃー)
MOOD ARCHITECTURE sprl

ムードアーキテクチャー設計事務所。ブリュノー・ヴァン・イザッカーと三木龍郎との2人の建築家ユニットによる設計事務所。2004年、ベルギー、ブリュッセルに設立。よりよいプロジェクトを目指し、異なる文化からの発想の違いを軸に、絶え間のない意見交換とクリエイティブな対話を行う。創作活動は多岐にわたり、個人邸宅からオフィス、店舗、不動産開発などの新築やリノベーションのプロジェクトがヨーロッパを中心にアメリカやロシアにて進行中。

山川健一(やまかわけんいち)

作家。1953年7月19日生まれ。早稲田大学商学部卒業。1977年早大在学中に『鏡の中のガラスの船』で「群像」新人賞優秀作受賞。以後、ロック世代の旗手として次々に作品を刊行。著書は100冊を超える。東北芸術工科大学文芸学科の立ち上げと同時に学科長/教授に就任。

草野真衣(くさのまい)

1992年、宮城県仙台市出身。屋久島おおぞら高等学校卒。東北芸術工科大学文芸学科 山川ゼミ所属。「東北画は可能か?」朗読ジャムメンバーとして、朗読パフォーマンスを行なう。「女子大生に超人気な美術の教室」を今春出版予定。

笠原伊織(かさはらいおり)

1992年、長野県松本市出身。宮城県古川高等学校卒。東北芸術工科大学文芸学科 山川ゼミ所属。企画、ライターとして関わった「アノヒカラ・ジェネレーション-東北の二十歳たち-」を今春出版予定。

ricci/forte(りっち・ふぉるて)
ricci/forte

2006年にイタリア、ローマで立ち上げられた、ステファノ・リッチとジャンニ・フォルテによるフォーミング・アーツ集団。その作風は現代社会の社交性や精神分析的な批判、叙情性、そしてユーモアとの常に繋がっている。その卓越した能力で、言葉や空間を操り、拘束的な現代の生活、ポストモダニズムの持つ様式や洞察力を吸収し、演劇化してみせる。それらすべてが遠心分離機にかけられたように、神話や古典的な作風との緊張感が流れる場所にしてみせる彼らの世界は、とてつもない多岐なイメージで溢れている。感動的で、生意気、挑発的で恐ろしいほどの作風で、本国だけではなく、国際的にも熱狂的な観客に迎えられている。

和合亮一(わごうりょういち)
和合亮一

詩人。1968年生まれ、福島市出身。
第1詩集「AFTER」(1998)で第4回中原中也賞受賞。第4詩集「地球頭脳詩篇」で第47回晩翠賞受賞(2006)。日本経済新聞誌上等にて「若手詩人の旗頭的存在」と目される。 震災以降、地震・津波・原子力発電所事故の三重苦に見舞われた福島から、Twitterにて『詩の礫』と題した連作を発表し続ける。 Tweetはフォロワーによって多言語に翻訳され、海外での活動も行い、2011年5月にはオランダの世界的コンサートホール、コンセルトヘボウにて行われた東日本大震災追悼コンサートに招致を受け、世界三大オーケストラであるロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラと共演、『詩の礫』の朗読公演を行った。

チケット料金

無料

お問合せ
東京芸術劇場 事業企画課 事業調整係 03-5391-2116

主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、豊島区
助成:文化庁ロゴマーク平成25年度文化庁地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
ディレクション:佐藤道元
協賛:野毛印刷、特別協力:interFM

協力:思い出サルベージ、Lost&Found Project、株式会社ビートソニック、
日本製紙(東京洋紙協同組合)、株式会社ワコールアートセンター、hhstyle.com、
イープラス、石巻工房、edith globe、wasara

▲ページトップへ