HOME > 過去の公演 > 原サチコのぶっちゃけドイツ演劇話4

国際演劇協会日本センター「海外で活躍するプロフェッショナル」シリーズVol.6

原サチコのぶっちゃけドイツ演劇話4
~ハンブルク・ドイツ劇場の今シーズン・難民との取り組みを中心に~

日程
2016年7月26日 (火)
19:00~21:00 トーク
21:00~21:30 懇親会(会場内にて)
会場
東京芸術劇場シンフォニースペース
内容
トークとビデオ上映(日本語)
構成・話し手:原サチコ
聞き手:伊達なつめ(演劇ジャーナリスト)
プロフィール
原サチコ
原サチコ

1964年神奈川県生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒。1984年より演劇舎蟷螂で演劇をはじめる。後に劇団「ロマンチカ」で活動。1999年渡辺和子演出の「羅生門」(新国立劇場公演)出演がきっかけで、ベルリンでの渡辺和子演出の「NARAYAMA」に出演することになる。その時に憧れていたクリストフ・シュリンゲンジーフと出会い、シュリンゲンジーフのドイツ巡回公演に出演するチャンスを手に入れる。
2001年ベルリンへ移住。シュリンゲンジーフのベルリン・フォルクスビューネ劇場作品に出演。その後、ニコラス・シュテーマン演出の「三文オペラ」ポリー役をきっかけに、さまざまな演出家の作品に出演。 2004年、東洋人として初めて名門ウィーン・国立ブルク劇場の専属俳優となり、シュリンゲンジーフ、シュテーマン、ルネ・ポレシュ、セバスチャン・ハートマンなどの全16作品に出演し、5年間を過ごす。
2009年、ドイツ・ハノーファー州立劇場に移籍。ハノーファー州立劇場では、ハノーファーが欧州で唯一の広島友好都市であることを知り、広島への原爆投下をテーマとした、井上ひさし作「少年口伝隊1945(LITTLE BOY, BIG TYFOON)」上演を自ら企画。翻訳も行った。現在の広島のことも知って欲しいとはじめた「ヒロシマ・サロン」は、「少年口伝隊1945」朗読と共に現在も続けており、ハノーファー以外にもベルリン、ハンブルク、そしてポーランド・ワルシャワへと招かれている。
2011年福島第一原発事故をテーマにしたノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネク作「KEIN LICHT」(邦題:「光のない。」)世界初演(ケルン公立劇場)に出演し、それをきっかけにケルン市立劇場に移籍、2013年8月から、ドイツ演劇の名門であるハンブルク・ドイツ劇場の専属となった。

最近の出演作に、
「ロッコ・ダーソウ」(作・演出:ルネ・ポレシュ/上演中)
「夷狄を待ちながら」(演出:マヤ・クレチュカヤ/上演中)
「時代遅れの人間」(作:ギュンター・アンダース 演出:ズーゼ・ヴェヒター/上演中)
「物理学者たち」(作:デュレンマット 演出:セバスチャン・クレイヤー/上演中)
「ビビー・チャレンジ号」(作・演出:アドナン・ソフテク/ミュンヘン・ウェルカムシアター祭参加作品)
「島」(作:ビヨン・ビッカー 演出:マルテ・イェルデン/ニュー・ハンブルク祭参加作品)
「白痴」(作:ドストエフスキー 演出:カリン・ヘンケル/上演中)

俳優活動のほか、ドイツでの出演作品の日本語訳とその紹介を毎年夏に日本で行っている。昨年はクリストフ・シュリンゲンジーフ作・演出「メア・クルパ」、今年はルネ・ポレシュ作・演出「ロッコ・ダーソウ」。また、日独間の姉妹都市関係から探る企画、ハノーファーでの「ヒロシマ・サロン」についで、ハンブルク・ドイツ劇場で「オオサカ・サロン」を開始した。
私生活では15才になる息子を育てるワーキング・シングルマザー。

主催:公益社団法人国際演劇協会日本センター
共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
制作協力:有限会社マッシュ
協力:東京ドイツ文化センター