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気づかいルーシー

気づかいルーシー


松尾スズキならではのブラックユーモアあふれる原作絵本を「はえぎわ」主宰のノゾエ征爾が初舞台化!
個性豊かなキャストが贈る、ちょっと残念な気づかい合戦のものがたり!
空気を読むことが大事にされすぎて、息詰まるいまの日本、「気づかいルーシー」を見て、大人もこどももちょっぴり肩の力を抜きましょう!
音楽の演奏、観客が一緒にもりあがれるシーンもあり、お楽しみ満載の舞台です!





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松尾スズキより舞台化にあたってのコメント
「気づかいルーシー」のルーシーというキャラクターは、私が20代の頃、漫画家をめざして売れない漫画の持ち込みを出版社にしていた頃、生まれました。もとは、チャーリーという男の子を徹底的にいじめる嫌な女子で、ナンセンスなギャグばかり書いていたのですが、まあ、いっこうに売れはしない。それから芝居を始め、ルーシーを忘れ去って30年近くたち、私に絵本を描かないかという打診が来ました。
そこでふと思いついたのが、ルーシーの雪辱戦です。ルーシーを主人公にして描いたのが「気づかいルーシー」です。
LINEのスタンプにもなりました。30年の時を経て、私の青春時代の挫折が日の目を見たわけです。それを私がかつて教えた演出家のノゾエ君が舞台化してくれる。終わらないルーシー。おもしろい試みであるし、ありがたいことだと、時の流れをかみしめておる次第です。めぐりめぐってルーシーもめぐる。感謝感謝の気持ちです。          松尾スズキ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程
2015年08月22日(土)~31日(月)
ステージ数
11
会場
シアターイースト
作・演出

原作 松尾スズキ(千倉書房「気づかいルーシー」)
脚本・演出 ノゾエ征爾

ものがたり

とある村で、おじいさんと暮らす女の子ルーシー。
ある日おじいさんが馬から落ちて死んでしまうが、ルーシーを悲しませまいと気づかった馬は、おじいさんの皮をはいでそれをかぶり、おじいさんになりすます。
ルーシーはそのことに気づいていたが、馬の努力を気づかって知らないふりを。
成長したルーシーは王子さまと恋に落ちるが、王子は余命3ヶ月。
一方、おじいさんは生きていて、中身だけのままルーシーを見守っていた。そしてルーシーを気づかって全身にペイントをすると、王子になりすます。
ついにふたりが結婚、という瞬間、おじいさんの皮をかぶった馬が待ったをかける。その時、予想もしない事態が発覚し……。

出演

岸井ゆきの 栗原類 川上友里(はえぎわ) 山口航太(はえぎわ) 山中崇 小野寺修二

演奏

田中馨・森ゆに

主催・企画制作:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
主催:フジテレビジョン
特別協賛: 三菱地所ロゴ
文化庁ロゴマーク平成27年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業