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RooTS Series『書を捨てよ町へ出よう』 寺山修司没後35年記念

RooTS Series『書を捨てよ町へ出よう』

東京芸術劇場「RooTS」シリーズ初の再演決定!!

2015年12月、寺山修司初期作品である「書を捨てよ町へ出よう」をマームとジプシーの藤田貴大が独自の解釈で、現代に蘇らせ、話題となりました。
満を持しての再演にご期待ください。

【RooTS企画とは】
21世紀の日本演劇のルーツとも言える、60、70年代のアングラ時代に生み出された優れた戯曲の数々を、時代をリードする若手演出家の感性と解釈にゆだね、その魅力を改めて見つめなおす東京芸術劇場のシリーズ企画です。

日程
2018年10月07日 (日) ~2018年10月21日 (日)
ステージ数
16
会場
シアターイースト
作・演出
作:寺山修司

上演台本・演出:藤田貴大(マームとジプシー

藤田貴大

藤田貴大
©篠山紀信

■藤田貴大コメント
もちろんぼくはその時代のことを身をもって知っているわけではないけれど、だけれど、想像してみたくなったのだった。演劇を、彼らはどういう風にして捉えていたのだろう、そして、彼らにとって路地とは?道ゆく人々を、特殊な窓をとおして見つめてみたときに思い浮かんだものがあったのだろう。時代から弾かれたひとたちはどこへ向かうのか。自分たちは、この国で、どうなのか。これでもかってくらい叩き込まれた敗北感と、それでもどうしたって納得がいかなかったこと。その両方をそのままのかたちで、つよい焦燥とともに、舞台に、路地に、現しつづけた彼らの姿を想像するに、ぼくはぼくらと無関係だとはおもわなかった。あのころの日本と現在の日本は、じゃあどうちがうのだろう。現在の、路地は?これはただの再現ではなく、現在の音と色と言葉が、これでもかってくらい練り込まれた、まったくあたらしい作品だとおもっている。しかし、あたらしいとは、なにを持って、あたらしいと云えるのか。あたらしい、というのは、じつは、もともとあるものがなくては、あたらしくないのではないか。もともとあった音を、色を、言葉を、切り刻んで、解体して。あたらしく、構築していく。現在として、構築していく。かつて、彼らがそうしたように、ぼくらも舞台のうえで、または路地で、さまざまなシーンをその場で、コラージュしていく。まさに、閃いたのは、色でいうと、銀色だった。銀世界に、音を、色を、言葉を置いていくイメージで。また、つくっていきたいと、おもっている。

プロフィール [PDF]

出演

【出演】
佐藤緋美 青柳いづみ 
川崎ゆり子 佐々木美奈 召田実子 
石井亮介 尾野島慎太朗 辻本達也 中島広隆 
波佐谷聡 船津健太・山本達久

【映像出演】
穂村弘(歌人) 
又吉直樹(芸人) 
佐々木英明(詩人)

佐藤緋美

佐藤緋美
©YUKA UESAWA

青柳いづみ

青柳いづみ
©篠山紀信

書を捨てよ町へ出よう

イラストレーション:宇野亞喜良
AD:名久井直子
撮影:井上佐由紀

企画制作:東京芸術劇場

企画協力:テラヤマ・ワールド マームとジプシー 徳永京子

主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
東京都/アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
アーツカウンシル東京

助成:文化庁ロゴマーク文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

一般財団法人地域創造