メインコンテンツにスキップ

リア王 -King Lear-

日程
2026年9月21日(月・祝)〜2026年10月4日(日)
会場
プレイハウス
主催
東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

岡田利規 舞台芸術部門芸術監督の下で展開する、東京芸術劇場の新たなラインナップ。古典作品を斬新に現代へ問いなおす連続企画、気鋭の演出家と実力派キャストを迎えて始動!

東京芸術劇場では、2026年度より岡田利規を舞台芸術部門芸術監督に迎え、さまざまなラインナップを展開します。その一つとして、古典作品を徹底的に現代に問い直すことに継続的に取り組んでいきます。26年度は、イプセンの名作『人形の家』を現代のスマホ中心の生活に移して描く『NORA』と、老齢化社会においてとみに注目を浴びるシェイクスピア傑作悲劇『リア王』を相次いで上演致します。

シェイクスピア四大悲劇の一つ、『リア王』は老境を迎える王が、権力も領土も娘たちの愛も全て失って転落するさまを描きます。”老い”、”世代交替”、”相続”等、超高齢化社会の現代日本が抱える切実な諸問題を映し出す傑作ゆえに、近年とみに上演されることが多く、同時代の名優が相次いでリア王役を演じる注目の作品となっています。今回、本作に挑むのは、日本演劇界を牽引する名演出家の森新太郎です。ミュージカルから古典劇まで幅広く手掛ける作品はいずれも現代性、社会性が透徹しており、特にシェイクスピア劇の演出で見せる鮮やかな手腕は高く評価されています。本作は悲惨な結末に突き進んでいく、救いようのない人間たちのドラマです。現代の世界を見渡しても、人類を滅亡に導きかねない諸問題を前に、なすすべもなく手をこまねいているのが私たちです。岡田新芸術監督の、”徹底的にヴィヴィッドに”というお題に応えて、森は、何の楽観的な救いもない、絶望に満ちた本作を通して、今に何を問うのか。期待の高まるところです。
シェイクスピアのヒーローの中でも最難関のリア王役を演じるのは内野聖陽。舞台、映画、テレビと各方面で活躍し、いま最も充実した仕事ぶりを見せています。硬軟・老若取り交ぜ、多彩な役どころを演じる力量には定評があり、いずれもが強烈な印象を残す、はずれ知らずの50代。昨年WOWOW連続ドラマW『ゴールドサンセット』で、シニア劇団で「リア王」を演じる謎の老人を演じました。それ以来この役に寄せる熱い思いが、今回の出演につながりました。内野は当劇場で、同じくシェイクスピア四大悲劇の『ハムレット』を2017年に演じました。シェイクスピアの主人公の中でも最も聡明な、全てを知りつつ破滅する若いハムレットを48歳で演じ、いま57歳にして、最も愚かで無知なまま滅びていく老境のリア王を演じる・・・四大悲劇の両極にある二大ヒーローを10年のうちに演じる、このふり幅こそが、その真骨頂です。演出の森とは、『東海道四谷怪談』『THE BIG FERRAH』に続く三度目のタッグになります。このコンビの下に、魅力あふれる俳優陣が結集します。リアの長女を川上友里、次女を内田慈の、舞台・映像で活躍めざましい個性派の二人が、三女コーディリアと道化の二役を若き実力派清水くるみが演じます。リアの重臣で悲惨な末路をたどるグロスターに山路和弘、最後まで忠義を尽くすケントに杉本哲太のベテラン勢。グロスターの私生児で親兄弟を裏切り、リアの娘たちを篭絡する悪漢エドマンドを前田公輝、嫡男ながら陥れられ辛酸をなめるエドガーを井之脇海のフレッシュな顔ぶれが演じます。長女と次女の夫は、和田正人、大山真志、従者オズワルドは永島敬三の演技派が固めます。全ての登場人物が、愛に飢え、人を信じず、状況を見誤って転落していくすさまじいドラマを この顔合わせにより怒涛のごとく熱く激しく描きます。
東京芸術劇場は、徹底的にヴィヴィッドな現代的問いとして機能させる、というコンセプトのもとで〈古典〉を扱っていきます。
森新太郎さん演出、内野聖陽さん主演の、希望のなさに打ちひしがれた果てに残る問いをわたしたちに突きつけてくれるようなヒリヒリした「リア王」が生み出されます。

開催概要

ウィリアム・シェイクスピア 
松岡和子
森新太郎
森新太郎
MORI Shintaro
【コメント】
リアという一人の王の破滅だけでなく、一つの世界秩序がいとも簡単に、凄まじいスピードで崩壊する様を描けたらと考えています。人間をこうまで無知無力、虫けら同然だと感じさせるシェイクスピア作品を私は他に知りません。新時代への希望などほとんど……あるいはまったく謳われていない終幕だからこそ、この劇がいま必要なのだと思う次第です。魂の俳優・内野聖陽さんと共に、〝リア王の荒野″に力強く分け入っていきたい。

2002年に演劇集団円に入ると、06年に『ロンサム・ウェスト』で演出デビュー。古典から現代劇まで幅広く手掛ける。またミュージカルにも挑戦し、ジャンルにとらわれない活動を行う。自身が主宰するモナカ興業でも活動中。13年に文化庁新進芸術家海外研修制度でアイルランドへ、18年にシンガポールへ留学。近年の演出作は、『マスター・クラス』『十二夜』(25)、『ヴェニスの商人』『ハムレットQ1』『メディア/イアソン』(24)、『NOISES OFF』『夜叉ヶ池』『バンズ・ヴィジット』(23)、『ヴィンセント・イン・ブリクストン』『奇跡の人』『冬のライオン』『ピーター・パン』(22)など。毎日芸術賞千田是也賞、文化庁芸術祭優秀賞、読売演劇大賞グランプリ及び最優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、WOWOW presents 勝手に演劇大賞演出家賞受賞、菊田一夫演劇賞を受賞。

内野聖陽(リア王)
なぜいま『リア王』を演じるか?それは、自分が納得いくリアという作品を見てみたいからです。17世紀のシェイクスピアの時代も21世紀の現在も、人間ってのは大して成長してないなということ。そして、非常事態の中で見せる人間の本音の絡み合いは、やはりワクワクするものがあること。そういう作り手のワクワク感をお届けしたいのと、やはり、創作過程で自分たちが思いもよらなかった景色が見えて来たら最高だなと思っています。何よりリアという作品を、今、初老の段階に入っている自分なら、どう演じるのかをみてみたいという感覚があります。
この企画を立ち上げた時はこんなにも『リア王』ラッシュが続くとは思いもよりませんでした。『リア王』には現代に生きる我々が直面している問題が多いからなのではと思ってます。国のトップの覇権争い、親子・血縁・側近のディスコミュニケーション、そして、老いや健康寿命の問題などなど…またリアかよと思われるかもしれませんが、森新太郎演出のリアは、絶対に面白くなる予感がします。
まずはテキストを深く掘り下げて内野ならではの感性でリアを自由に羽ばたかせたい。そして才能ある共演者の皆様とのセッションで面白い景色を沢山発見したいです。 森新太郎さんという現代演劇の気鋭の才能に、演者としてたくさん提示して創造的なセッションが沢山出来れば、きっといい結果が生まれると信じてます。 ご期待ください。
前田公輝(エドマンド)
エドマンドは、権力を得るために王家を利用し、本音を隠して相手ごとに顔を使い分ける役どころです。
その危うい揺らぎをどう立ち上がらせていけるのか、楽しみです。
嘘に信憑性を持たせるためにも、相手の心を汲み取ることを大切にしながら、
自身が持つ家族への愛や信頼を、あえてその裏返しの感情として役に注ぎ込んでいきたいです。
そして森新太郎さん、内野聖陽さんが創り出す『リア王』の世界に身を委ね、
この役に挑みたいと思います。
井之脇海(エドガー)
シェイクスピア作品への初挑戦で、エドガーを演じられること、とても幸せであると同時に、身の引き締まる思いです。
素敵なカンパニーの皆様に食らいつきながら、精一杯挑みたいと思います。
エドガーは、すべてを失いながらも、必死に生き抜こうとする人物です。どん底の苦しさの中でもがく人間の強さを、真正面から演じられたらと思います。頑張ります。
清水くるみ(コーディリア)
今回、コーディリアと道化の二役を務めさせていただきます。
シェイクスピア作品に挑むだけでも大きな挑戦ですが、その中でも特に難解かつ重厚だと言われる『リア王』でこのような大役を託していただき、身の引き締まる思いです。
昨年、シェイクスピアの故郷へ足を運び、彼らが生きてきた場所を肌で感じてきました。
また、先日は台本打ち合わせにも参加させていただき、異なる形で真実を伝える二人を同じ役者が演じる意味を深く感じました。
昨今さまざまな『リア王』が上演されていますが、念願の森組で、この座組だからこそ生まれる作品をお届けできるよう頑張ります。
ぜひ劇場で受け取っていただけたら嬉しいです。
川上友里(ゴネリル)
ゴネリル役で出演いたします、川上友里です。
私は最近、シェイクスピアの作品にご縁があるように思います。今回は「リア王」の世界に行けるのかというワクワク感でいっぱいです。稽古が始まってからもそんな気持ちでやっていきたいです。
出演者のみなさんも、ほとんどが初めての方々なので緊張感がありますが、恐れずに飛び込みたいです。自分らしくいられるといいなぁと思っています。
演出の森新太郎さんの作品を初めて観たとき、口をあんぐりあけてしまう衝撃がありました。舞台と客席の隔たりが無いような表現をされる感じ。すごく好きでしたので、森さんの作品に出られる喜びもあります。
お客様に楽しんで観ていただけるよう、「リア王」の世界を自分の中で深めていきたいです。
ご来場を心よりお待ちしております。
内田慈(リーガン)
シェイクスピア作品は常にどこかで上演されている印象ですが、特に『リア王』は近年本当にあらゆる座組があらゆる上演方法で取り組んでいます。
先日、翻訳家の松岡和子さんとお話しする機会があり、「『リア王』はまさに"今"な作品なのよ」と仰っていたのがとても印象的でした。
森さん演出、内野さんがリアを演じる私たちの『リア王』が、いかに観客にとって且つ立ち上げる自分たちにとって、"今"≒自分ごとなのだと哲学できるのか、とても楽しみです。
大山真志(コーンウォール公爵)
森さんの描く『リア王』の世界の中で、権力への執着や冷酷さを持ち合わせたコーンウォール卿を演じさせていただけることをとても楽しみにしています。
激しい感情のぶつかり合いの中で、人間のおそろしさを丁寧に表現できるよう挑みたいと思います。
永島敬三(オズワルド)
森新太郎さんの演出でシェイクスピア劇に挑むのは2度目です。
森さんのシェイクスピア愛に溢れた稽古に振り落とされないよう、心して臨みたいと思います。
共演者の皆様もとても魅力的なので、ここにしかない刺激的な『リア王』が生まれることを楽しみにしています。
和田正人(オールバニー公爵)
リアの長女ゴネリルの夫、オールバニー侯爵を演じます。
この男、気弱で優柔不断な気性であり、この時代に生きる男としては、いささか頼り甲斐がない。
裏を返せば、思いやりや誠実さがあり、今作の中ではもっとも人道的で人間らしい男でもあります。
今回、初めてご一緒するゴネリル役の川上友里さんは、その凄まじさを演劇仲間から嫌というほど聞かされており、すでに私の中の気弱さが顔を覗かせています。
頑張れ!和田正人!負けるな!オールバニー!気負わず、らしく。役に没入したいと思います。
杉本哲太(ケント伯爵)
リア王にケント役で挑みます。
主君に寄り添い、真実を貫く男の静かな強さを、
誠実に体現したいと思います。
王に嫌われてもそばにいる、なかなか面倒な忠臣です。しぶとく、まっすぐ務めます。
山路和弘(グロスター伯爵)
もう随分昔、平幹二朗さんからシェイクスピア作品の出演オファーがあった。
古典を演った事のない当時の私は、ヤンチャさと不安から
「シェイクスピアなんて観るもんだ、演るもんじゃねえ」などとマネージャーに嘯き、お断りしたことがあった。
後日、平さんに「山路君断るんだもん」とやんわりお叱りを受け、その後、平さんが亡くなり、悔やみに悔やんだ。
今、この「リア王」を前に、いい歳をして異常に緊張している自分が楽しい。
  • 原金太郎

  • 原金太郎
  • 佐川和正

  • チョウヨンホ

  • 中山義紘

  • 藤原薫

長年王国に君臨した絶対権力者のリアは、王位と領土を譲渡すべく、娘たちの愛情を試す。甘言を口にする長女・次女をいさめて王に苦言を呈する三女コーディリア。最愛の末娘の不愛想な態度に激怒したリアはコーディリアを勘当し、長女・次女に領土を分割する。しかし頼った二人はリアを歓迎しない。その非道な仕打ちにリアは出奔し、道化とともに荒野で狂乱する。一方、臣下のグロスター家では、私生児のエドマンドの策略に嫡男エドガーが陥れられ、逃走。エドマンドはリアの長女と次女それぞれを篭絡して権力の座を目指す。悲惨な境遇の中で狂気に陥るリア、エドマンドの裏切りでとらわれて目をくりぬかれるグロスター。フランス王に嫁いだコーディリアはリアと再会を果たし、二人の姉に戦いを挑む。姉二人はエドマンドの愛、互いの領土をめぐって対立を深める…血で血を洗う抗争はやがて悲劇の結末を迎える…
2026年9月21日(月・祝)〜2026年10月4日(日)
※ほかに 新潟・愛知・兵庫・岡山・福岡公演あり
【全席指定・税込】
S席

12,000円

S席(前半割/夜割)

10,000円

A席

9,000円

U25(S・A共通)

6,000円

U18(S・A共通)

1,000円

  • 未就学児入場不可。
  • 年齢割引のチケットは東京芸術劇場ボックスオフィスにて前売のみ取扱い(枚数限定・公演当日要証明書)。
  • 障害者手帳・ミライロIDをお持ちの方は、割引料金でご鑑賞いただけます。詳細は、東京芸術劇場ボックスオフィス、または劇場WEBサイト(アクセシビリティ)にてご確認ください(要事前申込)。
  • 車いすでご鑑賞を希望のお客様は、ご案内できるスペースに限りがあるため、ご購入前に東京芸術劇場ボックスオフィス(0570-010-296) へお問い合わせください。
  • 全日程でヒアリングループ(磁気ループ)が客席の一部で作動します。
  • やむを得ぬ事情により、記載内容・公演情報等に変更が生じる場合がございます。
  • 営利目的でのチケットの予約・購入・転売は、固くお断りします。
  • 公演中止の場合を除き、ご予約・ご購入いただきましたチケットのキャンセル・変更は承れません。
  • ご来場前に必ず劇場WEBサイト内の最新情報をご確認ください。

芸劇メンバーズWEB先着先行:2026年7月4日(土)10:00 ~7月10日(金)23:59
一般発売:2026年7月11日(土)10:00 ~

【東京芸術劇場ボックスオフィス】

<窓口>
営業時間:休館日を除く10:00~19:00
<電話>
0570-010-296
休館日を除く10:00~19:00
※国際電話および一部のIP電話・プリペイド式の携帯電話からはご利用いただけません。

東京芸術劇場ボックスオフィス ※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)
【その他プレイガイド】
美術
松井るみ
照明
佐藤 啓
音楽
BUN Imai
音響
けんのき敦
衣装
西原梨恵
ヘアメイク
大和田一美
アクション
渥美 博
演出助手
河合範子
舞台監督
瀬崎将孝
東京芸術劇場ボックスオフィス
0570-010-296 (休館日を除く10:00-19:00)
主催
東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)