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東京芸術劇場Presents

クラシカル・プレイヤーズ東京 演奏会

クラシカル・プレイヤーズ東京 演奏会

有田&CPTによるベートーヴェンの初期交響曲2曲をオリジナル楽器で聴く!

当オケによるベートーヴェン交響曲は、2009年の7番、3番に始まり、4番、8番、5番と継続的に取り上げてきた。その演奏法は虚飾を排し、リフレッシュされたベートーヴェン像を再現し、センセーショナルな成功を収めてきている。今回は初期の傑作でありながら取り上げられる機会が少ない1番、2番を取り上げる。
コンチェルトには、ヨーロッパ古楽オケ界の中心人物の一人であり、ソリストとしても活躍するズヴァルトが来日。モーツァルトのホルン協奏曲第4番を取り上げる。
楽曲初演時の響きを最新の研究の成果を基に紐解き、新たに一条の光を当てる今回の演奏会は音楽ファンにとって見逃せないものになるであろう。

日程
2017年03月05日 (日)15:00 開演
会場
コンサートホール
曲目

ベートーヴェン/交響曲第1番 ハ長調 op.21
モーツァルト/ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K.495
ベートーヴェン/交響曲第2番 ニ長調 op.36

出演

指揮:有田正広
ナチュラルホルン:テウニス・ファン・デル・ズヴァルト
管弦楽:クラシカル・プレイヤーズ東京

プロフィール
有田正広(指揮) Masahiro Arita, Conductor
有田正広

© Hikaru.☆

 日本の古楽界をリードする有田正広は、国内外の数々のコンクールで輝かしい受賞歴を持ち、クイケン兄弟やトレヴァー・ピノックなど世界的なアーティストともしばしば共演。
古楽器と現代楽器の双方を駆使した広範な活動を繰り広げる、日本が世界に誇る国際的な音楽家の一人です。1989年には「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」を結成し、指揮者としても活動を開始。2006年には、モーツァルトのフルートと管弦楽のための作品を全曲録音するとともに、東京芸術劇場で定期的に演奏会を開催。2009年には交響曲第41番《ジュピター》、フォルテピアノ独奏にピート・クイケンを迎えてのピアノ協奏曲第21番による「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」東京芸術劇場公演のライブCD(コロムビアミュージックエンタテインメント)も発売され、好評を博しています。
 2009年4月には、ロマン派までをレパートリーとする日本初のオリジナル楽器によるオーケストラ「クラシカル・プレイヤーズ東京」を結成。2009年6月にはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:堀米ゆず子)、2010年3月にはショパンのピアノ協奏曲第2番(ピアノ:仲道郁代)を8月には同第1番をオリジナル楽器による日本初演というわが国の演奏史上に記憶される演奏会を開催しました(同時に世界で初めて同曲(2曲)をプレイエルで録音、2010年12月に日本コロムビアからリリース)。その姿勢は、新たな音楽的創造を常に探求し、古楽器と現代楽器の枠を超えた新たな音楽的創造の領域へとさらに活動の場を広げています。
 また、演奏家としてばかりでなく、研究者としても世界の注目を集めており、国際的な学会やレクチャーでも、その研究成果が高く評価されています。
 現在、精力的な演奏活動や研究活動とともに、昭和音楽大学、桐朋学園大学で後進の指導にあたっています。

テウニス・ファン・デル・ズヴァルト(ナチュラルホルン)
Teunis van der Zwart, Natural horn
テウニス・ファン・デル・ズヴァルト

キャリアの初期からナチュラルホルンを世界に広めることに努める多彩な音楽家である。
15年間にわたりフライブルク・バロックオーケストラの首席を務め、18世紀管弦楽団の奏者としても活躍しており、ソリストとして両オーケストラに関わっている。モーツァルトのホルン協奏曲(全曲)をグロッサ、ハルモニアムンディ両レーベルからリリースしている他、リベラクラシカ(鈴木秀美指揮)とハイドンのホルン協奏曲、2007年12月にはケルン古楽アカデミーとフェルディナン・リースの2つのホルンのための協奏曲、2008年にはヴァイオリンのイザベル・ファウスト、ピアニストのアレクサンダー・メルニコフとブラームスのホルントリオを録音している。
また、アムステルダム・バロック・オーケストラ、シャンゼリゼ劇場管、ベルリン古楽アカデミー、コレギウム・ボッカーレ(ゲント)等とレコーディングを行っている。
ソリストとして上記のオーケストラでフランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、アイヴォー・ボルトン、ルネ・ヤーコブス等と共演。教育活動ではヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、日本のフェスティバルで講師を務める他、室内楽を含む様々なコンサートでソリストとして活動している。
現在、アムステルダム音楽院、王立ハーグ音楽院古楽科の教授。
両音楽院のコーラスやオーケストラの指揮者も務めている他、オランダ・ヘイローの音楽フェスティバルの監督を務めている。

クラシカル・プレイヤーズ東京(管弦楽)
Classical Players Tokyo, Orchestra (with period instruments)
クラシカル・プレイヤーズ東京

© Hikaru.☆

有田正広音楽監督・指揮のもと、日本最初の本格的な古楽器オーケストラ「東京バッハ・モーツアルト・オーケストラ」は1989年4月に結成され2009年 3月公演もって20年の歴史の幕を閉じました。その後「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」のメンバーを中心に2009年6月に「クラシカル・プレイヤーズ東京」 と改称しバロック、古典派にロマン派のレパートリーを加え、活動を開始。第1回目の公演はメンデルスゾーンの生誕200年記念としてヴァイオリン協奏曲(堀米ゆず子)とべートーヴェンの「英雄」交響曲を有田正広氏の最新の研究成果を基にピリオド楽器で演奏され大きな話題となりました。続く 2010年は仲道郁代を迎えショパンのピアノ協奏曲2曲を1841年製作のプレイエルにより日本初演(オリジナル楽器)、同時にレコーディングも行いました(発売中)。「クラシカル・プレイヤーズ東京」の活動は歴史的資料に基づいた解釈とその演奏という、日本のクラシック音楽界に新しい一条の光を当て、日本の管弦楽演奏史のエポックメイキングとなっています。

主催:東京芸術劇場 (公益財団法人東京都歴史文化財団)
助成:文化庁ロゴマーク平成28年度 文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業