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東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場

芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド(GOA)

(旧:芸劇ウインド・オーケストラ・アカデミー)

日程
2014年〜
会場
-
主催
東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
東京芸術劇場 若手音楽家支援事業 GOA+ [プラス]
メインビジュアル
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芸劇で学ぶ、奏でる、そして羽ばたく! 新進管楽器奏者のためのアカデミープログラム

東京芸術劇場が2014年から開講している若手管楽器奏者を対象としたアカデミープログラム。音楽表現とセルフプロデュース力の向上をミッションに掲げ、ミュージック・アドヴァイザー福川伸陽氏(ホルン奏者)をはじめとする国内外第一線で活躍する音楽家を講師陣に招聘。レッスン/キャリアアップゼミ/コンサートからなる3年間のカリキュラムを展開。前身の吹奏楽アカデミーを含め10年以上にわたり、のべ80名以上の若手音楽家を国内外に輩出している。

カリキュラム①~第一線の講師陣によるレッスン

GOAでは、専攻する楽器に限定せずさまざまな講師による演奏指導を行っています。ミュージック・アドヴァイザー福川伸陽(ホルン)監修のもと、国内外の第一線の現場で活躍する講師陣が、アカデミー生のために指導を行います。アカデミー生は3年間継続的な受講を通して、多角的な演奏表現とアンサンブルの技術を修得します。

個人レッスン

専攻楽器の講師によるレッスンでは、オーディション対策、卒団に向けたショーケースのための準備などを中心として、マン・ツー・マンによる演奏指導を行います。
専攻以外の楽器の講師によるレッスンでは、楽器ごとの特性を超えた普遍的な音楽表現について、講師との濃密なディスカッションも交えながら演奏指導を行います。

室内楽レッスン

アカデミー生同士が室内楽グループを組み、レッスンを通して継続的にアンサンブルを精錬させていきます。個々人の技術や音楽表現の向上だけでなく、相手と協働してより質の高い音楽を生み出すために欠かせないコミュニケーションのあり方を修得します。レッスンではときに講師がアンサンブルに加わり、言葉だけでなく音楽や身体を介して濃密なコミュニケーションを実践していきます。

オーケストラ・スタディ

実際におこなわれている国内外のオーディションなどを参考にし、講師・事務局の協議のもとレッスンごとに選曲をし、アカデミー生に限られた時間で準備することを課します。オーケストラの現場で生きる知見なども交えながら、オーディション対策のみならず、より視野の広い音楽家になるための応用的な音楽表現を習得します。

カリキュラム②~キャリアアップゼミ

GOAではアカデミー生の音楽的能力の向上だけでなく、ひとりの音楽家として社会で活躍するためのキャリアアップを目的としたゼミを開講し、全員に出席を義務づけています。秋冬期に毎月1、2回程度東京芸術劇場にて開講され、さまざまな専門家を招いた座学とワークショップを行います。音楽家としてのセルフマネジメント(プログラムノートなどの文章表現、広報、確定申告など)、身体のケアに関する講座など、翌日からすぐに始められるテーマを中心に取り上げます。また、アカデミー生は東京芸術劇場の一員として、公共劇場の役割や社会における文化芸術の価値についても学びを深めていきます。

カリキュラム③~コンサート

劇場内外での演奏

GOAの在籍期間中、アカデミー生は東京都内外で演奏活動にも取り組みます。依頼元との企画調整からプログラムまでアカデミー生が携わることで、レッスンとキャリアアップゼミによって培われた表現力とプロデュース力の双方を実践していきます。他の公共劇場とも連携しながら、公演づくりのプロセスを経験するプログラムを計画しています。

ショーケース

アカデミー生は在籍最終年次、卒団に向けて「ショーケース」の企画準備に取り組みます。各自が30分のプログラムを計画し、年度末に上演します。アカデミー生はそれぞれ企画書を作成して劇場や講師とディスカッションを重ね、事前にランスルーを行い、内容をブラッシュアップしていきます。3年間の学びの集大成を表現するプログラムです。

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講師(2025年度)

ミュージック・アドヴァイザー

福川伸陽(ホルン) 東京音楽大学准教授

講師

斎藤和志(フルート) 東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者
荒木奏美(オーボエ) 読売日本交響楽団首席奏者
アレッサンドロ・べヴェラリ(クラリネット) 東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者
長哲也(ファゴット) 東京都交響楽団首席奏者
佐藤友紀(トランペット) 東京交響楽団元首席奏者
青木昂(トロンボーン) 読売日本交響楽団首席奏者
次田心平(テューバ) 読売日本交響楽団
小林沙羅(ソプラノ)
水谷晃(ヴァイオリン)東京都交響楽団 コンサートマスター
中木健二(チェロ)東京藝術大学准教授
岡田奏(ピアノ)

アカデミー在籍生

  • 名前後ろの数字は入団期
  • 2025年7月現在

フルート

藤枝麻里花[11](ふじえだ まりか)
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藤枝麻里花[11](ふじえだ まりか)
FUJIEDA Matika

茨城県水戸市出身。8歳よりフルートを始める。第18回JBA関東甲信越中学生・高校生管打楽器ソロコンテスト第二位。第18回仙台フルートコンクール一般の部入選。第49回コンセール・ヴィヴァン新人オーディション優秀賞。第26回びわ湖国際フルートコンクール一般の部第3位及びオーディエンス賞受賞。第40回かながわ音楽コンクールフルート部門一般の部神奈川新聞社社長賞受賞。これまでに柴草幹男、上野由恵、高木綾子、小池郁江の各氏に師事。茨城県立水戸第一高等学校を経て、現在、東京藝術大学4年在籍中。

古賀奏美[12](こが かなみ)
古賀奏美[12](こが かなみ)
KOGA Kanami

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学器楽科フルート専攻卒業。第69回全日本学生音楽コンクール中学生の部大阪大会第3位。同全国大会第2位。第72回全日本学生音楽コンクール高校生の部東京大会第2位。同全国大会入選。第38回かながわ音楽コンクール 一般の部 特選。第8回刈谷国際音楽コンクール一般の部 優秀賞。2018年、2025年 モーツァルト国際室内楽コンクールinTokyo ユース部門、一般部門共に第1位など、様々なコンクールで上位入賞を果たす。これまでに熊瀬好、森圭吾、高木綾子、大平紀子、斎藤和志の各氏に師事。現在、桐朋オーケストラ・アカデミーに在籍。

オーボエ

亀谷梨乃[11](かめや りの)
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亀谷梨乃[11](かめや りの)
KAMEYA Rino

千葉県旭市出身。東京音楽大学付属高校を経て、東京音楽大学卒業。卒業時、管打部会主催卒業演奏会出演。現在、同大学院修士課程2年次在籍。第31回日本クラシック音楽コンクールオーボエ部門大学の部第4位。第35回市川新人演奏家コンクール優秀賞。第7回印西国際音楽コンクールプロフェッショナル部門第2位。2023年セイジ・オザワ松本フェスティバル「子どものためのオペラ」「子どものための音楽会」参加。2024年小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトXX参加。H.ホリガー、M.ブルグ各氏のマスタークラスをドイツにて受講。2023年度、2024年度福島育英会奨学生。現在、オーボエを宮本文昭、南方総子各氏に師事。

国崎祐未[11](くにさき ゆみ)
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国崎祐未[11](くにさき ゆみ)
KUNISAKI Yumi

福岡県出身。12歳よりオーボエを始める。これまでにオーボエを佐藤太一、岡北斗、杉原由希子、土井恵美、蠣崎耕三の各氏に、室内楽を岡本正之、亀井良信の各氏に師事。
第32回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール木管楽器部門高校生の部第2位受賞。福岡吹奏楽連盟主催、第8回ソロコンテスト総合グランプリ受賞。
2019年、大賀薬局主催「クリスマスコンサート」にゲストソリストとして九州交響楽団と共演。第54回愛知県立芸術大学卒業演奏会に出演。
福岡第一高等学校音楽科、愛知県立芸術大学音楽学部を卒業、現在桐朋学園大学研究科2年次在学中。

クラリネット

栗山かなえ[10](くりやま かなえ)
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栗山かなえ[10](くりやま かなえ)
KURIYAMA Kanae

東京藝術大学3年次在学中。第9回湧き上がる音楽祭ソリストとして山下一史氏、北九州グランフィルハーモニー管弦楽と共演。 第20回日本ジュニア管打楽器コンクール金賞。第44回全九州高等学校音楽コンクール木管楽器部門グランプリ。SAKURA JAPAN MUSIC COMPETITION 2020クラリネット部門 グランプリ。第24回日本演奏家コンクール木管楽器部門大学生の部第3位。1年次に春日市ふれあい文化センタースプリングホールでのソロリサイタルを満員御礼にて終演。東日本大震災以降、毎年被災地音楽支援活動を行う。現在、三界秀実、中舘壮志の各氏に師事。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド第10期生。

眞塩由希子[11](ましお ゆきこ)
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眞塩由希子[11](ましお ゆきこ)
MASHIO Yukiko

千葉県出身。9歳よりクラリネットを始める。第11回ヤングクラリネッティストコンクール ヤングアーティスト部門第3位。第49回藝大室内楽定期に出演。第42回ヤマハ新人演奏会に出演。2023年度瀬木芸術財団 短期海外研修奨学生。これまでにクラリネットを松元香、野田祐介、三界秀実、高子由佳の各氏に、室内楽を齋藤雄介、佐藤由起、蠣崎耕三、福士マリ子、西川智也の各氏に師事。千葉県立船橋高等学校、東京藝術大学を卒業。現在、同大学院音楽研究科修士課程に在学中。

ファゴット

加地佑唯[10](かじ ゆい)
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加地佑唯[10](かじ ゆい)
KAJI Yui

福岡県飯塚市出身。12歳からファゴットを始める。これまでファゴットを岡本正之、永江恵子の各氏に師事。第31回日本クラシック音楽コンクール第3位受賞(最高位)。第60回北九州芸術祭クラシックコンクール一般の部奨励賞受賞。第27回ヤマハ新人演奏会木管部門に出演。新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ第73回福岡公演のオーディションに合格し、九州交響楽団と共演。第25回、第29回浜松国際管楽器アカデミーに参加。昭和音楽大学オーケストラ研究員、テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ団員。東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業、現在同大学大学院音楽研究科修士課程2年在学中。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド第10期生。

北山木乃香[11](きたやま このか)
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北山木乃香[11](きたやま このか)
KITAYAMA Konoka

桐朋学園大学音楽学部を卒業後、東京藝術大学別科2年在学中。4歳よりヴァイオリン、15歳よりファゴットを始める。第33回日本クラシック音楽コンクール全国大会最高位、第8回K木管楽器コンクールファゴット部門第3位、第1回日本ファゴットアンサンブルコンペティションにて金賞など受賞歴多数。バロックファゴット奏者としても活動し、東京二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』『デイダミーア』、レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ『王宮の花火の音楽』に出演。これまでファゴットを安本久男、岡本正之、武井俊樹の各氏に師事。また室内楽を岡本正之、吉井瑞穂、和久井仁、三界秀実の各氏に師事。東京女子管弦楽団団員。

ホルン

大塚季[10](おおつか みのり)
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大塚季[10](おおつか みのり)
OTSUKA Minori

1997年生まれ。茨城県牛久市出身。12歳でホルンを始める。茨城県立取手松陽高等学校音楽科、洗足学園音楽大学ホルン専攻卒業。第31回SHOBI高校生ソロコンテスト優秀賞・第3位。2017〜2019年度、前田記念奨学金奨学生に選出され、大学より奨学金を授与される。2019年、チェコ・クロムニェジーシュにてラデク・バボラーク、ボーダン・セベスティクの各氏によるマスタークラスを受講。大学卒業時に優秀賞を受賞。これまでにホルンを溝口哲矢、飯笹浩二の各氏に師事。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド第10期生。

古川優貴[10](ふるかわ ゆうき)
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古川優貴[10](ふるかわ ゆうき)
FURUKAWA Yuki

千葉県九十九里町出身。’18ジュニアソロホルンコンクール奨励賞。日本ホルン協会オーケストラオーディション・コンクール本選出場。令和3年度、4年度福井直秋記念奨学金給費奨学生。北九州国際音楽祭に出演。ホルンを大森啓史、日髙剛、今井仁志、高橋臣宜の各氏に師事。室内楽を北村貴子氏に師事。武蔵野音楽大学を卒業。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド10期生。

トランペット

早野舞花[12](はやの まいか)
早野舞花[12](はやの まいか)
HAYANO Maika

愛知県立芸術大学音楽学部管打楽器コースを卒業後、同大学院音楽研究科博士前期課程修了。
第2回愛知トランペットコンクールプロフェッショナル部門第2位。2024年度小澤征爾音楽塾子どものための音楽会に出演。新進演奏家育成プロジェクト オーケストラシリーズ第79回名古屋に合格。これまでに、トランペットを栃本浩規、宮本弦、井上圭、長谷川智之の各氏に師事。

トロンボーン

永森絢女[11](ながもり あやめ)
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永森絢女[11](ながもり あやめ)
NAGAMORI Ayame

北海道網走市出身。北海道遠軽高等学校、東京音楽大学を卒業。第13回日本トロンボーン学生音楽コンクール 大学の部、独奏部門第3位。第20回 東京音楽大学コンクール 管打楽器部門第4位。第18回関西トロンボーン協会コンクール 成人ソロ部門第4位。小澤征爾音楽塾、子供のためのオペラ・オーケストラに参加。第14回日本トロンボーン学生音楽コンクール 大学の部、独奏部門第2位。大学卒業時に東京音楽大学卒業演奏会に金管代表として出演。現在は北海道と東京を中心に全国各地で音楽活動を行っている。これまでに中野耕太郎、古賀慎治、呉信一、井口有里、栗田雅勝、新田幹男各氏に師事。

 濱地真聖[12](はまじ まさと)
濱地真聖[12](はまじ まさと)
HAMAJI Masato

2003年大阪生まれ。
幼少期よりテューバ奏者の父の手ほどきを受け、13歳からトロンボーンを始める。
2017年、2023年にニューヨークフィル副首席のコリン・ ウィリアムズ氏のプライベートレッスンを受講。
トロンボーンを玉木優氏に師事。
2021年12月第18回 関西トロンボーン協会・コンクール ヤングアーティスト部門 1位
2022年2月第6回 名古屋トロンボーンコンペティション 一般部門 1位
2022年8月第25回 松方ホール音楽賞の金管部門にて音楽賞を受賞し優勝、史上最年少受賞。

テューバ

山田悠貴[10](やまだ ゆうき)
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山田悠貴[10](やまだ ゆうき)
YAMADA Yuki

大阪府大阪市出身。箕面自由学園高等学校卒業。大阪音楽大学管楽器専攻を首席で卒業。在学中第31回 ザ・コンチェルトコンサートに出演。これまでにテューバを、藤田 敬介、潮見 裕章、各氏に師事。第36回ヤマハ管楽器新人演奏会に出演。新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第59回大阪に出演。2023年度小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIXに参加。2021年4月〜2024年3月まで、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団 コアメンバー。2023年9月、芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド10期生に合格。2024年5月、仙台フィルハーモニー管弦楽団 テューバ首席奏者に就任。

アカデミー修了生

これまでの活動

2014年度

2015年度

2016年度

2017年度

2018年度

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

2023年度

2024年度

お問合せ・東京芸術劇場「芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド(GOA)」担当

geigekiwoa#geigeki.jp

  • #は半角の@に置き換えてください
主催
東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
協賛
ブルームバーグ・エル・ピー
助成
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業 (劇場・音楽堂等機能強化総合支援事業))|独立行政法人日本芸術文化振興会