ボンクリ・フェス2018 “Born Creative” Festival 2018
アーティスティック・ディレクター 藤倉大よりインタビュー
世界中の「新しい音」が聴ける 1day フェス!
「ボンクリ」とは「ボーン・クリエイティヴ」、「人間は皆、生まれつきクリエイティヴだ」という意味。数年前から僕がやっている福島県相馬市での作曲教室では、プロの演奏家たちが特殊技法等をみっちり紹介したあと、その場で子供達が「新しい音楽」(現代音楽と呼ぶ人も多いかも知れない)の作曲をする。しかもすべての音や指示を楽譜にきちんと記し、自分の作曲した作品をその場で演奏してもらう。この作曲教室を何年か継続してみてわかったことは、全ての人間は子供の頃、「新しい音」、5歳の子供の言葉を借りると「変な音」が好きだったということだ。でもなぜか、そのクリエイティヴィティは成長するにつれ、失われていく。
この「ボンクリ・フェス」は、大人になっても5歳の子供のままクリエイティヴでいる人達の作品を、赤ちゃんからシニアまでが楽しめる1日音楽祭。去年一体どうなるのかなと思いつつ開催したところ、企画した僕たちもびっくりするくらいの大反響で、2回目もやるしかないでしょう!ということで、今年もまたやります!
朝から晩まで、「ボンクリに関わりたい!」という色々なジャンルの音楽家によるイベントを東京芸術劇場内に散りばめました。演奏家と共に参加し、一緒に音楽を作るワークショップもあり、即興音楽もあり、日本の伝統音楽である尺八も、合唱も、ブラジルの音楽も、エレクトロニクス(電子音楽)も、現代音楽アンサンブル作品もあり、日本の演奏家はもちろん、ヨーロッパ、アメリカからも多彩なジャンルの音楽家が集まります。丸一日、東京芸術劇場館内に「新しい音楽」が満ち溢れます。9月24日は是非芸劇へ!
藤倉大(作曲家/ボンクリ・フェス2018 アーティスティック・ディレクター)
2018年9月24日(月・祝)
デイタイム・プログラム 11:00~17:00
スペシャル・コンサート 17:30開演
