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東京芸術祭2019 芸劇オータムセレクション

三人姉妹 ロシア手話上演、日本語・英語字幕付

三人姉妹

photo:Frol Podlesny

東京芸術劇場では東京芸術祭2019参加「芸劇オータムセレクション」作品として、ロシア・ノヴォシビルスクのレッドトーチ・シアターによる『三人姉妹』を上演します。ティモフェイ・クリャービン演出によるこの『三人姉妹』は、全編が手話(*ロシア手話)で演じられ、本国はじめヨーロッパ各国の芸術祭で大きな話題となった作品です。登場人物たちは手話と身振り、表情で会話し、自然音や生活音、人間の息遣いやぶつかり合うノイズが舞台を弾ませ、俳優が演技として手話を用いる異色作ながら、芝居が進むにつれチェーホフが描いた人間ドラマの核心が際立っていきます。現代に通じる革新的な演出、フィジカルを極めた熱演を見せる俳優陣、知的な仕掛けに満ちた装置、照明、音響……チェーホフの戯曲の奥底に分け入り、その核心に迫る『三人姉妹』に、是非ご期待下さい。

日程
2019年10月18日 (金) ~10月20日 (日)
ステージ数
3
会場
プレイハウス
作・演出
作:アントン・チェーホフ
演出:ティモフェイ・クリャービン
出演
イリーナ・クリヴォノス
ダリア・イェメリャノワ
リンダ・アフメジャノワ
ほか
プロフィール
ティモフェイ・クリャービン

1984年、ロシア連邦ウドムルド共和国の首都イジェフスク生まれ。2007年ロシア・アカデミー・オブ・シアターアーツを卒業後、若手演出家として幅広い作品で注目を浴び、2015年よりノヴォシビルスクの州立アカデミードラマ劇場(レッドトーチ・シアター)で主任演出家(芸術監督)を務める。同劇場ではシェイクスピア『マクベス』、イプセン『ヘッダ・ガブラー』、プーシキン『オネーギン』、カフカ『審判』などを演出。『オネーギン』でロシアで最も権威ある演劇賞「ゴールデン・マスク」を受賞。2009年よりオペラ演出も手がけ、2014年のワーグナー『タンホイザー』では、その斬新で過激な演出がロシアの宗教界を刺激し、国内で議論の的となった。それでもクリャービンへの評価は高まり、モスクワのボリショイ劇場ではドニゼッティ、ヴェルディ作品などを手がけ、ヨーロッパ圏内でも注目のオペラ演出家として活躍を続けている。

レッドトーチ・シアター

レッドトーチ(=赤いたいまつ)と名づけられた、シベリアの中心都市ノヴォシビルスクの州立アカデミードラマ劇場。1920年にオデッサで独立系ドラマシアターとして設立後、1932年にノヴォシビルスクに拠点を移し、以降スタニスラフスキーやメイエルホリド、タイーロフらの革新的演劇理論の実践の場となり、ロシア現代演劇の拠点劇場として現在に至っている。
ノヴォシビルスクはモスクワ、サンクトペテルスブルクに次ぐロシア第三の大都市であり、国内最大規模のオペラ・バレエ劇場を持つなど、文化活動においても国内有数の地盤を持つ。同劇場から発信される新たな才能による斬新なレパートリーは、多数の演劇賞を獲得し、各国芸術祭からの招聘も多い。

主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京芸術祭実行委員会[豊島区、公益財団法人としま未来文化財団、フェスティバル/トーキョー実行委員会、公益財団法人東京都歴史文化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)]

助成:文化庁ロゴマーク

令和元年度 文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業(豊島区国際アート・カルチャー都市推進事業)

制作:インプレサリオ東京

協力:ロシア文化フェスティバル組織委員会